ペットごとの違い
例えば人気犬種のラブラドル・レトリバーは、カナダで漁の際の労働犬として活躍していました。犬を船から海に飛び込ませて漁網を海岸まで持っていかせるという漁の方法もありました。レトリバーの太い尾は、進行方向を決める舵代わり、短い被毛は氷が張りにくいように改良されたというのですから、驚きます。
一方、テリア犬の一種であるウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアは小型で飼いやすいと思われがちですが、ネズミやアナグマなどを狩るために地中に潜り込む猟犬で、気性の荒い部分もあります。
それぞれの犬種には本来の労働目的に合う性質が残されていますので、その点を良く知った上で犬種を選ぶのは大切なことなのです。
画像で紹介した書籍「デズモンド・モリスの犬種事典」(誠文堂新光社)は読むだけで犬に詳しくなるので、おすすめです。
猫についても同じことがいえます。日本猫と、外来種の猫では性格が大きく異なりますし、ペルシャ猫や長毛種では尿路結石などの病気が起こりやすいのです。
いきなりペット屋さんにいくと、可愛い犬や猫が多いのでどうしても情が移ってしまいますが、飼ってから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、まず信頼できる情報を集めましょう。