家計簿・家計管理/家計管理の基本

何のための家計管理?メリハリ家計でストレスフリー

家計簿や家計管理をつけていると、節約ばかりに意識が向いてしまい、本来の目的を見失いがちになります。改めて、何のために家計を管理するのか考えてみましょう。目的がはっきりすれば、家計管理のストレスもだいぶ減るはずです。

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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家計管理は節約がすべてではない!

家計管理に夢中になると、家計簿をつけることや節約すること自体が目的となり、気づけばストレスを抱えてまたリバウンド……ということになりがちです。

ここで問題となるのが、「お金を使ってはいけない」という呪縛です。お金 を貯めたい気持ちが先走り、お金を使うことに必要以上にブレーキをかけ、自由にお金が使えないというストレスを抱え込んでしまうのです。

多くの方が子ども時代に「無駄遣いしてはダメよ!」と言われてきたことでしょう。このように教えられて育つと、「家計管理=節約」と短絡的に考えてしまいがちになるのです。

本来の家計管理とは、使うべきものにはお金を回し、それ以外のものを節約し、将来の夢のために貯蓄していくということ。このようなメリハリがあれば、家計管理にストレスを感じることもなくなるはずです。

今回は、メリハリのある家計でストレスフリーになるための方法をお伝えしましょう。

やみくもな節約も「メリハリのない家計」

節約を心がけていると、いかにお金をかけない暮らしができるか競うような気持ちになりませんか?そうすると知らず知らずのうちに貧困意識が身につき、お金を使うべき場合でも「もったいない」とためらってしまいます。いわゆる「ケチ」になってしまうわけです。

食費や水道光熱費を必要以上にケチって健康を損なってもいけません。また、交際費をケチって人間関係がギクシャクすればストレスを抱えるでしょう。行き過ぎた節約はむしろ、自分と周囲の人たちを不幸にしてしまう可能性もあります。

やみくもにお金を浪費することも、やみくもに節約することも、同じように「メリハリのない家計」というわけです。

家計管理は将来の夢をかなえるためのもの

「年に一度は海外旅行をしたい」「マイホームを買いたい」など、みなさんはそれぞれ、将来かなえたいライフプランをお持ちだと思います。何に対していつまでにいくら必要になるのかを考え、そこから今使えるお金を割り出し、その範囲内でやりくりすること、これがメリハリのある家計管理だといえます。

例えば、マイホームが欲しいと思った場合、
  1. いつ頃、いくらくらいの物件を買うか
  2. そのためには自己資金がどれくらい必要か
  3. 自己資金を貯めるには毎月いくら貯蓄すればよいか
  4. だからこそ、毎月○○万円で生活をする必要がある
このように、目的がしっかりあると、人は動きやすくなるものです。

ライフプランの中に自分の実現したい夢や大好きなことを組み込んでいけば、家計管理や節約をする意義が生まれるため、ストレスを感じたり心が折れたりするようなことはないでしょう。

ストレスフリーな家計管理を続けるポイントとは?

実際にメリハリ家計をキープしていくには、以下のポイントが挙げられます。
  • 家族全員で取り組むこと
  • 時々はご褒美や楽しみの為にもお金を使うこと
  • 楽しみながら取り組むこと
注意してほしいことが、家族のためだけでなく、「自分自身」の幸せもしっかり考えること。一見、自己中心的な考え方に思われるかもしれませんが、自分自身が幸せでない人が家族や周りの人を幸せにすることはできません。反対に家族や周りの人も誰かを犠牲にしてまで幸せな気持ちになることはできないでしょう。

大好きなことにお金を使い、自分らしく生きる、だからこそ無駄なモノにはお金を使わない。これこそが家計管理の目的といえます。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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