初めての投資は「負けにくい、大損しない」ものを

誰もが負けようと思って投資をするわけではありませんね。でも時として、「こん
株の初心者が銘柄を選ぶ鉄則は

株の初心者が銘柄を選ぶ鉄則は

なはずじゃなかったのに」という場面に遭遇してしまうのも投資なのです。投資経験が長ければ、勝つ時もあれば負ける時もある。損はまた取り返せる、と思えるのですが、はじめての投資が「負け」からスタートしてしまうと、もう2度と投資はしない、やっぱり投資は怖いと、市場から遠ざかってしまいがちです。

でも、今後の増税、インフレ政策から自分の暮らしを守っていくためには資産運用力を身に着けておくべきで、投資力も磨いておくことが必要です。

株式評論家の木村佳子さんは、「はじめて投資をするならば、逆に冷静に考えられるのではないでしょうか? 多くの人がどんな時に負けるかをあらかじめ想像し、そこで泣きをみない投資を逆説的に考えてみるのです。そして、急いで高値株を買いたくなる気持ちを抑えて、下げた時に思い切って買える資金を確保しておくのです。先行組に負けまいとエンジンをふかして追いつこうとするのではなく、ガス欠の時にチャージできる資金を確保して安全運転で投資をスタートしましょう」と言います。

投資は儲けることより大損しない。負けにくい投資力を身に着けることが大切」とも。「トレンドに追いつけ追い越せ式の投資ではなく、まだ、注目されていない陰の実力株を探してみましょう。出遅れ銘柄を探すポイントは株価チャートにヒントがあります。株価が横バイで推移している銘柄の中に出遅れお宝株が隠れています。そうした銘柄を見つけ出して安値のうちに落ち着いて投資できると負けにくい運用が可能になります」。

トヨタの株価推移

トヨタの株価推移


上記はトヨタ自動車の2012年5月からの株価推移です。この時期に「今はぱっとしないけれど、トヨタ自動車の株価は必ず復活する」と思えた人は、勝つ投資ができた人。株価が上昇してから「あのときに買っていれば」とは誰もが思うことですが、安値の時に実際に買えるかどうかが投資成果を左右するわけです。

では、今の状況はどうでしょう。すべての銘柄が上昇トレンドにあるわけではありません。木村さんが指摘するように、本来は力があるけれど、まだ株価はそれほど反応していない、しかも、これから注目される業種があるはずです。探してみましょう。

勝てるときに勝つ

「株は勝てるタイミングをいかにつかむかです。理想のイメージは、底値で買い、ピークで売って大勝ちするというものでしょう。でも、それはかなり難しいことですよね。あえて、難しいことをやろうとせず、株価が横ばい銘柄の中から、日々の安値が少しずつ切りあがり(ヤフーファイナンスなどの時系列データで確認できる)、少しずつ上昇傾向が出てきた初動に乗っていく方法なら、そんなに難しくはないはずです」と木村さん。

株価チャートが横バイで推移している銘柄が見つかったとき、次の点をチェックしてみましょう。

「横バイ銘柄を3つぐらい見つけたら、好きと思える銘柄を決めて、なぜこの銘柄がいいと思ったのかを書き留めておきましょう。その会社の仕事が将来、世の中のトレンドに乗りそうかどうかも考えてみましょう。そして、日々ウオッチを。時系列データで安値の欄を観察。安値が前の日より、今日という具合に次第に切り上げ傾向を見せたらいよいよ買い行動です。ほどなく上昇するケースが多いものですよ。」(木村さん)

手軽に無料でいつでも見られるファイナンスサイト(例 ヤフーファイナンスなど)で気になる会社の時系列データや株価チャートを折に触れ見ておきましょう。

仲良しになれる銘柄を

もうひとつ、はじめて投資をする人に木村さんがアドバイスするのは、「買った銘柄と仲良くなれるか、長く付き合えるかを考えてください」ということ。

「たとえば、株主優待を目的に株を買う人も多いのですが、優待が欲しいからといって業績をチェックしなかったり、優待は充実しているけれど、あまりその会社に興味がない、ということでは、その場限りの付き合いで終わってしまいます。友だち付き合いと同じように、表面だけではなく内面も大切にしないと長続きしないということです。

株式投資をする上では買いも売りも大事!次のページで解説します

監修/木村佳子(株式評論家) 取材・文/伊藤加奈子  
イラスト/武曽 宏幸 パネルデザイン/引間良基


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