勿論、数字からみると、アイドルの新作はファンによって支えられていますから、発売初週は、それなりの数字を出しますが、持久力は当然ありません。今年ももうすぐ4か月が過ぎようとしているのに、大丈夫か・・・。
と思っていた矢先に、やっぱり出るものですね、いい作品が。
Primary というアーティスト
昨年、韓国のR&B、HIP HOPアルバムの売り上げで最高を記録したPrimaryというアーティスト、ご存知ですか?昨年、人気ボーイズグループ、Infiniteの派生ユニット、Infinite Hをプロデュースしたことで、アイドルファンにも注目された、今韓国で一番勢いのある実力派プロデューサー。
彼の曲の良さは、何といってもアメリカの90年代のR&Bテイストが、楽曲全般に漂っているところ。決して目新しい音ではないけれど、その安心感と安定感、そして、復古ブームに沸く今という時代に、その“音”を出してきたというタイムリーさが、良いんですよね、これが。あの顔がデザインされた段ボール箱を被った男の人!と言えばわかってもらえるでしょうか。
そのPrimaryのアルバムにもフィーチャンリング・ヴォーカリストで参加していたR&Bヴォーカリストであり、自ら作詞・作曲も手がけるシンガーソングライター、Zion.T(ジャイオンティー)がその主人公です。
Zion.T(ジャイオンティー)とは
昨年ダウンロードチャートをにぎわせた、先のプロデューサー、Primaryのヒット曲「see-through」でヴォーカルと務め話題となった彼ですが、これまでも、アメーバカルチャー※1という同じ所属事務所で、その代表も務める韓国を代表するHIP HOPアーティストのDynamic DuoやSimon D(サイモンディー)といったアーティストとのコラボを通じて注目されてきたアーティストです。Infinite Hの「君がいない時」の作詞・作曲を手掛けたのも彼なんですよね。“Skinny Red”の名で、フィーチャリングで参加もしていますから、もしかしたらその名で知っている人もいるかも知れませんね。
89年生まれのまだ24歳の彼。ちなみに「see-through」という曲は、最近韓国で大人気のテレビのオーディション番組で、R&B歌手を目指す参加者たちが、デモでこの歌を好んで歌うということでも話題となっている曲です。