タワーマンションと同等レベルの眺望
地図上では思いもしなかったハプニングが、現地見学では往々にして起こり得る(それは良い方向に転がるときもあり、逆の場合も稀にある)。不動産は、何はともあれ現地を見よ、と言われる所以だ。これまで何百もの物件に出向き、嫌というほど実感してきたわけが、今回あらためてその定説を、しかも嬉しい意外性を伴いながら深く思い知らされることになった。「これほど雄大な眺めの高台」は、ひょっとするとはじめてかもしれない。そう、行く前はまったく想像がつかなかったのだ。まず、現地のロケーションを確認しよう。東京駅や新宿駅などへ直通のJR横須賀線・湘南新宿ライン「保土ヶ谷」駅から徒歩で16分。相鉄線「星川」駅からも徒歩13分である。もちろん検討にあたっては、双方の駅から歩いてみていただきたい。必見のポイントは、マンション敷地の接道上から見る横浜方向の眺望。東方面から北にかけて横浜の超高層ビルや自然のある風景が、まさに一望できる。
建物が出来上がった暁には、眺める景色はより一層広がって見えるに違いない。古くから日照、通風、眺望に恵まれた南傾斜地または南の下る高台は住まいに適しているといわれているが、そのセオリーを再認識できるだろう。しかし、今まで高台にあるマンションを幾つも見学してきたが、これほどの絶景は未体験だと感じた。それもそのはず、現地の標高は、なんと59m。超高層建築物に分類される基準が地上60m以上であるから、「ミソラシア横浜桜ヶ丘」は1階部分でさえ、湾岸地域のタワーマンションの21階相当に位置することになる。5階建てのマンションでタワーライフが味わえるのだから、恵まれた高台という他ないだろう。
保土ヶ谷・星川の2駅、
横須賀線・湘南新宿ライン・相鉄線の3路線利用可
現地を訪れたのは開花宣言から2、3日後。よく晴れた日だった。学園通りの桜並木はすっかり咲き誇り、陽を受けた高台は歩いているだけでも本当に心地よかった。まさに「桜ヶ丘」の地名通りの印象であった。現地は「保土ヶ谷」駅からバス交通も充実している。朝7時台には18本と密に走っているばかりか、通学児童に配慮して現地前の通称「学園通り」は交通規制がかかる。お子さんのいる家庭は安心感も高まるだろう。交通アクセスについて、もう一言付け加えておきたい。というのも、取材の帰り運悪くJR線がトラブルにより運行を見合わせていた。復旧は未定。どこかで時間を潰そうと思いながら、ふとマップを見ると「保土ヶ谷」駅から相鉄線「天王町」駅(*1)までは、距離にして1km程ではないか。約束の時間に遅れず、次のアポイントに向かえたのは言うまでもない。2路線利用可の恩恵を実感した次第である。(*1:現地からの相鉄線最寄駅は「星川」駅)
従前、この土地は神奈川県立栄養短期大学(現・神奈川県立保健福祉大学)があったところ。地元の公立短期大学が、県庁所在地である横浜にほど近い場所(直線距離で3.5km)の、しかも街並みを一望できる見晴らしの良い高台に校舎を建立したのは至って自然であるような気がした。生徒たちは、その学業の合間、しばし眺めの良さに癒されたことだろう。
役目を終えた校舎はすでに取り壊され、「ミソラシア横浜桜ヶ丘」が建設中。分譲するのは、業界のリーディングカンパニー三菱地所レジデンスと三井不動産レジデンシャルの2社。両社で共同事業を手掛けるのはそう頻繁にあることではなく、横浜市では初のプロジェクトとなる。