神秘のマングローブ林 カンザーツアー
ホーチミンからおよそ60キロメートル、車で1時間ほど行ったところに、カンザーというマングローブ林があります。マングローブというのは、熱帯や亜熱帯の、海水と淡水の交わるところに生える植物のこと。日本では奄美大島がマングローブの北限となっていて、奄美大島や、沖縄の西表島、宮古島、石垣島などで見ることができます。カンザーのマングローブ林はサイゴン川の下流域の広大な湿地帯にあり、約7万5000ヘクタールに及ぶ規模は、東南アジア最大級と言われています。ホーチミン発着のこのツアーでは、マングローブにかこまれた川を高速ボートに乗って観光します。途中、手漕ぎボート体験をしたり、展望台からマングローブ林を一望のもとに見下ろしたり、サルがいる公園へ行ったり、希望者はワニ釣り体験をしたりと、盛りだくさんな内容。ベトナムのシーフード料理をいただけるランチも楽しみです。
カンザーのマングローブには、ぜひ知っておきたい歴史があります。ベトナム戦争のとき、このあたりにはベトコンの拠点がありました。そのためアメリカ軍は、1970年代に、400万リットルという大量の枯葉剤散布を行ったのです。マングローブの大半は、そのときに失われてしまいました。しかしその後、マングローブ林の復活を望む人々が植林を行い、現在のように、約30種類のマングローブからなる雄大な森が蘇りました。ツアーではベトコンの基地跡も見学できます。
■取扱会社:TNK&APTトラベルJAPAN
URL:http://www.alan1.net/jp/asia/vietnam/sg/2092/ag/15204/