最後まで望みを捨てず待ってみないか

1995年に発表され、ASKAさんにとって初のオリコン1位を獲得したソロシングルです。1991年に発表された「はじまりはいつも雨」でのバラードのイメージを打ち破った、アップテンポでパンチの効いたロックテイストのポップスです。

タイトルは「晴天を誉めるには日没を待て」ということわざが引用されています。このことわざは、「今は良くても最後までどうなるか分からない、終わるまで油断するな」という意味がありますが、「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」は「最後まで望みを捨てず待ってみないか」という励ましのメッセージが込められています。

そして、「命尽きるまで 愛しつづけたい」という歌詞からは、愛する人をいつまでも思い続けたいという切なる願いと覚悟が漂います。ASKAさんの人柄と知性が表れている歌詞ではないでしょうか。

初めてこの曲を聴いたとき、ASKAさんの声に完全に聴き入ってしまいました。CHAGE&ASKAでも、いつも見事なコーラスを披露していましたが、この曲での幾重にも重なるコーラスはASKAさんが1人で担当されています。音域が広い、歌唱力がある、というASKAさんの声が随所で存分に活かされています。

ASKAさんは粘着性を感じさせる歌声ですが、Aメロの独特の節回しとよく合っています。声の表情を自在に変えられるのも彼の特徴ですが、前奏や間奏で聞こえるハイトーンボイスを、私は最初シンセサイザーの音だと勘違いしていました。

CHAGE&ASKAでは「モーニングムーン」や「YAH YAH YAH」といった、どちらかといえばアップテンポな曲調のほうが好きな私ですが、「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」はまさに私の好みにドンピシャで、今でもたまに何時間も連続で聴いてしまいます。

シンセサイザーの音が効いているせいか、目を閉じて聴いていると不思議な世界の中を飛んでいるような気持ちにさえなってきます。悩みのあるときに聴くと、元気になるパワーをもらえる1曲です。

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