ピンク・レディーや稲葉浩志などのカバー曲、多数
1977年5月に発売された、「ジュリー」こと沢田研二さんの大ヒット曲です。オリコンでも1位を獲得しており、沢田さんの代表曲ともいえるでしょう。ドラマチックなピアノの前奏と、帽子を投げたり前方を指差す振り付けも印象的です。この曲では、同棲を解消する男女の別れのシーンが描かれていますが、男性の未練がよく分かる歌詞です。男女を問わず、好きな人の前では「いい男」「いい女」でいたいものです。そして、「戻ってきてほしい」という本音は隠してしまう。彼女が出て行った後、夜にレコードをかけ、ワンマンショーをしながら朝までふざける男性には哀愁を感じさせられます。阿久悠さんの作詞ですが、日本を代表する作詞家だけあってさすがのセンスです。
メロディの良さもとても耳を惹くものがありますが、ピンク・レディーや福山雅治さん、稲葉浩志さんなど、多くの歌手の皆さんがカバーされているのもこの曲の大きな特徴ではないでしょうか。カバー曲を聴いてみるとそれぞれの歌い方でもこの曲は格好良いですし、さらにその人の曲になっているように思います。
ちなみに台湾でも「風」という曲名でカバーされています。アップテンポな曲調に複雑な発音で歌っているので、慣れる前は若干違和感がありましたが、聴いているうちに北京語バージョンもなかなかメロディにマッチしていて面白いです。こちらは失恋の曲ではなく、むしろ幸せな恋愛をしている歌詞になっています。
多くの人に愛されている「勝手にしやがれ」ですが、やはりジュリーの歌うオリジナルが1番好きです。172センチという身長で、当時は50キロ前後という細身のボディでスーツを着こなし、メイクをしてもさまになりスター性のある方ですね。声にも男性的な色気を感じます。
1975年の「時の過ぎゆくままに」や1980年の「TOKIO」など、たくさんのヒット曲を歌ってきたジュリーですが、今年はザ・タイガースが再結成されるとのことで非常に楽しみにしています。