異国情緒ただよう美しいメロディーライン
これが発売された当時、私はまだ生まれていませんが(年がばれますね)、この曲だけは初めて聞いたときからずっと頭に残っています。何といってもこの異国情緒ただようメロディーライン。誰しも一度聞けばハッとさせられます。かの小室哲哉さんにも多大な影響を与えた曲で、彼が初めて聞いたときにも衝撃を受け「こういう曲を書きたい」と思って今に至るのだそうです。
そんな感じでいろんなところで影響を与えまくっている割に、久保田さんが電車に乗っているときにふと思いついて作られたという曲。そんなちょっとした思い付きがここまで大きくヒットを飛ばすことに、少なからず戸惑いも覚えたのだとか。
とはいえ、30年以上経つ今でもまだなおカバーされていたり、CMに使われていたりして、単なる「一発屋」という言葉では不適切な、あまりにも強力な一曲になっています。
ただ、強力ゆえに「異邦人」のイメージが彼女に付いてまわり、以降の曲の売上は芳しくなかったようです。でも、日本の曲らしくないその作曲センスは気になるところです。音楽の幅が広がった今だからこそ、他の曲も聴いてみたくなる一枚です。