動画撮影・動画編集/動画編集ソフトの選び方

Macでのビデオ編集に最適なアプリケーションは?(7ページ目)

最近、Macユーザーから「おすすめのビデオ編集ソフトを教えて下さい」という質問が多くなりました。Macユーザーとしてはとても嬉しことですが、今回はどのようなソフトがよいのか、ちょっと俯瞰的にみてみました。

阿部 信行

執筆者:阿部 信行

デジタルビデオガイド


●Premiere Pro CS
多くのプロユーザーが利用している編集ソフトが「Premiere Pro CS」です。現在のバージョンは「Premiere Pro CS6」です。とくにプロユーザーに注目されているのが、Windows版とMac版があることと、それぞれのプロジェクトに互換性があることでしょう。さらに、PhotoshopやAfter Effects といった周辺アプリケーションとの連携もスムーズで、使いやすさという点では、優れています。
premiere

「Premiere Pro CS6」の編集画面


Premiere Pro CS6をおすすめする場合のポイントは、対応するファイル形式の多様性です。ポストプロダクションに限らず、プロのビデオ編集現場では、どのようなファイル形式の映像データが持ち込まれるかわかりません。また、放送局などのクライアントが、どのようなファイル形式での納品を望むかもわかりません。こうしたさまざまなフォーマット要求に応えるには、Premiere Pro CS6のファイルフォーマットの多様性は、とても心強いものがあります。しかも、ファイルフォーマットの異なる映像データを混在させて編集することも可能なところも魅力です。

また、時間の短縮も重要なポイントです。たとえば、Premiere Pro CS6で編集したムービーに効果を設定する場合、「After Effects CS6」というアプリケーションを利用しています。このとき、Premiere Pro CS6で編集中、Premiere Pro CS6の中からプロジェクトをAfter Effects CS6に転送し、After Effects CS6で効果を設定。さらにAfter Effects CS6からプロジェクトをPremiere Pro CS6に戻して編集作業を続けることができます。すなわち、最終出力するまで、一度もレンダリング作業が不要なのです。これは、長尺のムービー編集を短時間でしなければならないユーザーには最適な機能です。

ただ、Premiere Pro CS6での快適な編集を行うには、それなりのメモリー容量が必要で、最低でも8GB、できれば16GB搭載というマシンがベストだったりします。したがって、ある程度のハードウェアへのコストが必要になります。

といって、標準仕様のMac Bookでは利用できないかというと、そのようなことはありません。筆者も、標準仕様の「Mac Book Pro」で利用していますし、4GBメモリー搭載のMac miniでも利用しています。

 


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