ノートパソコン/ノートパソコンの選び方

PC性能がアップする「ハイブリッドHDD」とは?(2ページ目)

最新のノートパソコンの一部に採用が始まり、今話題を集めているのが、「ハイブリッドHDD」です。これは従来型HDDのよい部分と、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)のよい部分を組み合わせた新しい記録媒体です。「ハイブリッドHDD」を通して、ノートパソコンのストレージ選びについて解説しましょう。

コヤマ タカヒロ

執筆者:コヤマ タカヒロ

デジタル・白物家電ガイド


HDDのメリット・デメリット

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HDDのメリットは圧倒的な低価格と大容量

ではHDDを搭載するノートパソコンの一番のメリットは安いことです。ほぼ同容量となる480GBのSSDと500GBのHDD(ともに2.5インチ)の場合、市場価格でも、10倍以上の価格差があります。また、500GB超の大容量を内蔵できるのもHDDの魅力です。

据え置きスタイルで利用し、それほどのパフォーマンスを求めない場合や、家族で共有するノートPCでは、低コストで大容量が利用できるHDD搭載モデルが適しているといえるでしょう。

SSDのメリット・デメリット

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アクセス速度重視ならSSDが圧倒的に有利

容量よりもアクセス速度の速さや、起動・復帰の速さ、消費電力の低さなどを求めるなら、SSDがベストです。また、物理的に駆動しないため、衝撃に強いのもSSDのメリットのひとつ。毎日持ち歩くモバイルノートにこそ適したストレージです。ただし、コストが非常に高いため、容量は128GBクラスが中心。一部の上位モデルで256GB SSDを採用しているといった状況です。このため、データを保存しておくための別ストレージを用意は必須です。



ハイブリッドHDD搭載PCは何が選べる?

現在、ハイブリッドHDDを搭載したノートPCは東芝の「dynabook R732/38FK」やソニーの「VAIO Tシリーズ SVT15119CJS」など、さまざまなモデルが選択できます。「dynabook R732/38HK」は日々持ち歩いて利用するビジネス向けのモバイルノートです。対して、ソニーの「VAIO Tシリーズ SVT15119CJS」はUltrabookながら大画面を採用し、据え置きスタイルで利用することができます。

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東芝の「dynabook R732/38FK」とソニーの「VAIOノート Tシリーズ SVT15119CJS」はともに1TBのハイブリッドHDDを搭載する

「ハイブリッドHDD」、HDD、SSDにはそれぞれメリット、デメリットがあります。そのなかでも、「ハイブリッドHDD」はそれぞれのメリットを上手に取り入れた、使い勝手のよいストレージといえそうです。


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