高雄に誕生するミニ鈴鹿サーキット

台湾第二の都市で日本からも直行便の航空ルートがある高雄市。そんな大都市の中に注目の商業施設は誕生する。建設を計画している大魯閣株式会社によると高雄国際空港からほど近く、空港にもアクセスするMRT(都市鉄道)の駅に直結する場所に8万6000平方メートルの広大な敷地を使って商業施設は作られるという。面積にして東京ドーム2つ分に近い広さだ。
SUZUKA CIRCUIT PARK

SUZUKA CIRCUIT PARKの完成イメージ図
【写真提供:MOBILITYLAND / 大魯閣】


同社はここに鈴鹿サーキット国際レーシングコースをイメージした580mのカートコースを中心にした新型アミューズメントゾーン「SUZUKA CIRCUIT PARK」の建設を予定している。鈴鹿サーキット名物の立体交差も再現され、なおかつコース幅も10mという非常に本格的なコースになるようで、完成が待ち遠しい。また、単にショッピングモール併設のゴーカートアトラクションというだけに留まらず、小さな子供が自ら操縦して楽しめる乗り物も作られ、「チャレンジ」をテーマにした遊園地になるとのことだ。


鈴鹿サーキットが誇る50年の理念

買い物客がモータースポーツを気軽に楽しみ、子供たちは交通ルールについても学ぶことができる施設とはなかなかユニークだが、「SUZUKA CIRCUIT PARK」には鈴鹿サーキットが創業当時から培ってきた技術とノウハウが活かされることになる。

鈴鹿サーキットが誕生したのは東名高速道路が開通する前の時代。鈴鹿サーキットの周辺道路はまだ舗装されていない所も多かったという。そんな時代に創業者の一人である本田宗一郎が、やがてやってくるモータリゼーションの時代にユーザーが安全にクルマやバイクに乗れるように、という願いを込めて、鈴鹿サーキットは国際レースのための本格的レーシングコース建設という目的に加えて、交通安全の啓発や教育を推進する目的で建設された。
プッチタウンundefinedモートピア

遊園地モートピアには子供が自分で操縦する乗り物が多い。 
【写真提供:MOBILITYLAND】


今も鈴鹿サーキットには子供たちが自分たちの手で操る乗り物が大半を占める遊園地「モートピア」や、運転技術を学べる研修施設「交通教育センター」があり、その理念は半世紀に渡って各施設に強く息づいている。

なぜ、鈴鹿サーキットのアイディアが海外で注目されるのか? 次のページではその理由についてご紹介しよう。