つみたて投資はだれにもできる
私は、だれにでもできて、だれにでも同じ結果が得られる平凡な方法をお勧めします。方法は平凡でも、人にマネできないくらい長く続けることで、驚くような結果をつくるのが、つみたて投資なのです。つみたて投資は、毎月定時定額購入ともいいます。毎月コツコツ投資していく方法ですが、相場が悪いときにたくさん買い、相場が良いときに少ししか買わないので、自然と逆張り投資をしていることになります。この手法は、ドルコスト平均法と呼ばれています。
ドルコスト平均法
たとえば、株価が1万円だったとき、月に1万円の投資で一株しか買えなかったのが、株価が下がればその分だけ多く買えるようになります。株価が下がれば2倍の口数が変えます。そして、株価が元の1万円に戻っただけで、4万円の投資で5万2500円の資産が作れているというわけです。
1000万円の原資は759万円
つみたて投資は、地道に投資する方法なので、大きな損をすることが少なく、安心して資産を増やしていける方法です。しかも、ここ数年間はつみたて方式に最適な投資環境でした。この5年間で、1000万円をつみたて投資で作れた人は、毎月12.65万円を朝日Nvestグローバルバリュー株オープンに投資をしてきた人です。2013年1月から5年間に計60回の投資で、759万円の元本を投入して、2018年1月末の時点で、1,000万円の時価を築いてきました。収益率でいえば、累計で約32%、年率で10.78%でした。
朝日Nvestグローバルバリュー株というファンド
5年間で1000万円をつくれたのは、つみたてという地道な方法で、暴落する相場でも買い続けることができたという取り組み方の成果でありますが、もう一つは銘柄選択の勝利でもあります。この投資信託は、投資信託格付け評価機関であるモーニングスター社から、2017年ファンド・オブ・ザ・イヤー国際株式型部門の優秀賞を受賞。リッパー社からも、リッパー・ファンド・アワード・ジャパン2015において最優秀ファンドを受賞しています(評価期間10年、株式型グローバル除日本)。投信会社は朝日ライフアセットマネジメントですが、実際の運用はハリス・アソシエイツ社に委託されています。同社は国際的にもバリュー投資で有名な運用会社です。
欧米を中心として先進国の優良企業を厳選し、その中でも割安な銘柄を発掘して投資しています。銘柄数は30~50銘柄と少数に絞り込まれていることも非凡です。モーニングスターの分析によれば、国際株式(日本を除く、ヘッジフリー)のカテゴリーの中で、この10年間で2位につけていた優秀なファンドです。
つみたて投資という堅実な方法、そして朝日Nvestグローバルバリュー株オープンという卓越した成績のファンドの選択。その二つがあいまって、5年間で32%の資産増を実現したのです。
これからのマーケット環境で、つみたて方式が最善とは限りませんが、この事例を参考にして考えてみてください。