アートクレイシルバーとは
アートクレイシルバーは、粘土状の純銀素材。純銀の微粉末に水とバインダー(結合材)を混ぜ合わせ、柔らかい粘土状にしています。シルバーならではの重さはありますが、触った感じはまさに粘土。子供の頃から親しんでいる「粘土」の感覚でシルバーアクセサリーを作ることができます。
では、このアートクレイシルバーが、粘土から純度99.9%以上の純銀作品になるまでの工程を、簡単にご説明いたします。
シルバーアクセサリーの作り方
【1】造形アートクレイシルバー(以下銀粘土)で、自由に形を作ります。水性の粘土なので、粘土が乾かないように、少しずつ水を付けながら作業するのがポイントです。ここではリングを作るために、木の棒の周りに、細くのばした銀粘土を巻き付けています。
造形が終わったら、ドライヤーなどで乾燥させます。乾燥させると石膏のように固くなるため、ヤスリやカッターなどで表面を削ることができます。ここでは棒ヤスリを使って、表面を滑らかにしています。
【3】焼成
電気炉に入れて焼成します。設定温度は800℃、保持時間は5分間です。また、電気炉以外に、ご家庭のガスコンロでも焼成することができます。
電気炉から出した作品は、水分が蒸発し、バインダー(結合材)が燃え、残った銀の微粉末同士がくっつきあって純度99.9%以上の純銀になっています。まだ、輝きはないので(銀は本来白色の金属)、作品が冷めてから、ステンレスブラシなどで磨き、光沢を出して完成となります。
アートクレイの誕生秘話
最後にもう一つ。写真やレントゲンフィルムの黒い部分、現像液の中には銀が含まれています。これら使用済みのフィルムや廃液、使われなくなったアクセサリーを回収し、リサイクルして精製された銀からアートクレイシルバーは製造されています。
環境保全と限られた資源を有効利用する取り組みにより、アートクレイシルバーは誕生しました。