フィンランドのオーロラ観測に欠かせない防寒対策
冬のフィンランドにオーロラを見に行くには、それ相応の防寒対策が必要になります。オーロラは、気温が低くなければ現れないというわけではありませんが、気温が低い方が夜空が晴れ渡ってオーロラを観測できる可能性が高くなります。そのため、マイナス20~30度の極寒の中でも、数時間外にいられるような格好が理想だと言えます。オーロラは、時間との勝負。一番鮮やかなオーロラが30秒で姿を消してしまうこともあります。無理は禁物ですが、できるだけ見逃さないように外で待機できるようにしたいところです。
次にご紹介する服装は、オーロラツアーに参加せずに、個人で観測を試みる方に特にお勧めです。また、夜間のオーロラ観測だけではなく、日中気温がマイナス30度まで下がったときにもぴったりなので、冬の北フィンランドへ旅行に行く方はぜひ参考にしてみてください。
基本はスキーウエアまたはオーバーオール
スキーウエアまたはオーバーオールで全身を包み、肌を極力出さないようにする。上着のフードは、微風も冷たく感じる極寒の空気から頭部を守るためにも欠かせない
ブーツは、内側がボアまたは毛皮の、見るからに暖かそうなものを選択。靴底もなるべく厚めのものを
手袋は、指が5本指タイプよりも、親指以外の指が一緒になったミトンタイプの方が、指同士くっついて保温できるので暖かいと言われています。風を通さないように密に編まれた毛糸の手袋を二重にしたもの、または内側がボアの皮手袋もお勧めです。中に、カイロをしのばせてみるのも良いでしょう。
毛糸の帽子やマフラーも必須アイテムです。毛糸の帽子は、たとえダウンのフードをかぶるとしても、フードだけでは意外とおでこが露出しているので、必ずかぶるようにしましょう。マフラーは、首元から上は口元までぐるぐる巻いて、風からがっちりガードします。マイナス25~30度以下になると、空気が冷たくてそのまま呼吸をするとむせることがあるため、口元に巻いたマフラー越しに息をすると良いです。たまに、鼻の頭が凍傷になる方もいるので、マフラーで保護しましょう。
次は、防寒対策の基盤となる、上着の下に合わせる服のご紹介です!