オーロラ/オーロラとは? 基本情報や写真撮影

オーロラを見たい人のためのオーロラ入門

冬の夜空を豪快に舞う光のカーテン、オーロラ。その神秘的な姿は、大昔から人々の心を魅了してきました。その不思議な現象を一目見ようと、北極圏を目指す旅行者の方々も珍しくない近年です。しかし、何といってもオーロラは自然現象であり、はるばる観測しに訪れても、一度も見られない可能性もあるのが難しいところ。現地の人から得た情報や自分の経験を基に、オーロラ観測のための基本情報をご紹介します。

執筆者:高橋 絵里香

オーロラとは?

Aurola

フィンランドの空を舞うオーロラ。何色ものバリエーションがあるが、緑色が最も一般的

オーロラは、北極圏と南極圏付近で見られる発光現象。太陽から地球に向かって吹く「太陽風」という風によって、地球の磁気圏が太陽のある位置とは反対側に追いやられるため、オーロラは主に夜見られます。この太陽風によって、太陽が放出した粒子が、地球の磁気圏に入りこみ、大気中の粒子とぶつかることによって発光します。

オーロラを見るための二条件

オーロラを観測するためには、二つの条件がそろっていなければなりません。一つは、太陽が活発に太陽風を送り出していること、もう一つは観測する夜の空が晴れていることです。どちらか一つが好条件でも、もう一つが整っていなければ、オーロラを観測することはできません。気温が低いことも条件だと思われがちですが、それは必ずしもクリアしなければならない条件ではありません。オーロラが見られる北極圏は夏の間は白夜で空が明るいため、オーロラを見られるシーズンが秋~冬に限定されること、そしてこのシーズンの北極圏はもともと気温が低いことから、結果的に「気温が低いところで見られる」ことになっています。また、気温がマイナス20~30度まで下がった夜は雲一つない空になることが多いため、オーロラが見られるチャンスも高くなりますが、夜空が晴れていて太陽が活動的であれば、プラス気温でも見ることはできるのです。

オーロラが現れる可能性のある時間帯は、基本的に日没後完全に暗くなってから、明るくなり始める前まで。冬の北極圏ではほぼ1日中真っ暗になりますが、暗ければ1日中見られるかというとそうでもなく、やはり夜中の12時の2~3時間前後が最も確率が高いと言われています。また個人的な経験では、午後7~8時台に観測できたことも少なくないため、夜中まで待たずに早い時間帯から長期戦でねばる必要がありそうです。

次に、オーロラを見つけるコツをご紹介!

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