空襲にも耐え、今に残る玄関の煉瓦塀

地下鉄江戸川橋駅にて下車、地上に出ると神田川がある。江戸時代には神田上水として利用され、1970年頃までは神田川の中流域である早稲田から飯田橋付近を江戸川と呼んでいたそうだ。この駅名もその名残だ。このあたりは、神田川を隔てて新宿区と文京区の境目で、町名も”水道”と”水道町”に分かれていて、水に関係する土地であることを想像する。駅から神田川沿いに歩いて5分ほどのところに、創業は1910年(明治43年)の江戸川石ばしがある。戦前は中之橋のたもとに店があったが、昭和20年の東京大空襲により一帯は焼け野原となり、戦後現在の場所に移築した。建物には一部戦前の材料を使っていて、空襲にも耐え今も残る玄関の煉瓦塀は、今では石ばしの顔にもなっている。
江戸川石ばし

江戸川石ばし玄関の煉瓦塀


座敷席ではうな重並は注文できない。

重厚感のある玄関を入ると左にはテーブル席、奥には座敷席がある。メニューは、うな重は並3000円より、上3500円、特上4500円とあり、グレードでうなぎの大きさが違うとのこと。他には蒲焼、白焼、肝焼き、うざく、うまき、鰻茶碗蒸し、ざる豆腐とうなぎ料理のコース料理などがある。座敷席ではうな重並は注文できない。また、うなぎ料理は時間がかかるとのことから、小学生未満のお子様の入店はお断りのようだ。江戸時代にうな丼の客は、座敷には入れなかったというが、そのぐらいの徹底ぶりだ。うな重上3500円を注文する。まもなく漬物が出される、奈良漬入りだ。
江戸川石ばし

うな重上3500円


深蒸しコクのある蒲焼

待つこと30分、うな重登場。皮はやや厚めだが柔らか、フワっとトロッとやや厚めの身。脂のノリは程よくボリューム感もあり、タレは甘辛のコクのあるタレ、うなぎとタレ、炭火の香ばしさとのバランスがなんとも絶妙だ。静岡県吉田町のうなぎを使用し一時間蒸を入れるという、素材あっての蒸の技術だ。ご飯は少々かため、お重のご飯としては最適の炊き加減で好みだ。、肝吸いは椎茸の風味が効いている。都心の静かなお座敷で、いただく上品なこってり感のあるうな重でございます。実は今回、大先輩にご馳走になってしまった、ありがとうございます。ご馳走様でした。
江戸川石ばし

フワっとトロッとやや厚めの身


■石ばし
住所:東京都文京区水道2-4-29
電話番号:03-3813-8038
営業時間:ランチ11:30~14:30、ディナー18:00~21:00
地図:Yahoo!地図情報
URL:http://unagi-ishibashi.com/

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