観葉植物/観葉植物別の育て方

アレカヤシの育て方

観葉植物の人気品種のひとつ。マニラヤシ・トックリヤシなどの他のヤシ科の植物に比べて、葉が柔らかいので、触れても危険がないということや、柔らかい曲線が爽やかで、日本の室内環境でも育てやすいということなどが人気の秘密のようです。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

アレカヤシの特徴


アレカヤシ

学名:Dypsis lutescens ヤシ科クリサリドカルプス属

根元から株立ちなっている柔らかいヤシの葉は、爽やかなイメージ。高さ160cmほどの大きなサイズになると、横幅のボリュームもかなりありますが、目隠しなどにも利用しやすい品種です。

●難易度 : 容易
●サイズ : 小型~大型

■光 : 日向を好むが、半日陰でもOK。
■耐寒性 : 弱い(最低10℃以上)
■水 : 普通の水やりでOK。ただし夏場はたっぷり

アレカヤシの育て方ポイント

寒さに弱いので、冬季の置き場所に注意!

アレカヤシについて調べてみると、「耐陰性が強い」すなわち、暗いところでも大丈夫と書かれていることが多いですが、実際には、明るい室内に置いた方が健康に育ちます。マダガスカル原産で、寒さに弱いのが特徴で、生育に必要な最低温度は、10℃以上なので、東北・北海道地域など、冬季に夜間の室内温度が下がってしまうところでは、難しい品種です。

水やりは「土が乾いたらあげる」という普通の水やり方法でOKなのですが、他の観葉植物に比べて葉の量が多いため、葉から蒸散する水分の量も多くなります。ですので、あげるときはたっぷりあげて下さい。さらに、5月中旬~9月頃までの生育が活発になる季節は、水やりの頻度も多くなする必要があります。

室内が乾燥していたり、葉にホコリがたまったりすると、ハダニやコナカイガラムシという害虫がつきやすくなりますので、ときどき、葉に霧吹きで水をかけてあげたり、湿った布で葉を拭いてあげると、害虫の予防になります。もし、害虫がついてしまったら、湿った布やウェットティッシュで拭き取るか、夏であれば屋外に出して、シャワーで水を一気にかけ、葉のホコリとともに流してあげると良いでしょう。その際に気をつけてほしいのが、葉やけのこと。水の雫が葉についたまま、夏の直射日光に当たってしまうと、雫がレンズの役目をして、葉に光を集中させてしまい、それが、茶色い日焼けとなって残ってしまいます。真夏の夕方に水をかけてあげて、一晩置いて、乾かしてから室内に入れるのが一番ラクな方法かもしれません。その際、脇に椅子を置いて、夕涼みしながらビールでも……なんていうのも良いかもしれないですね。
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