親の影響を受け過ぎるタイプ
親に意見に振り回されていませんか?
ときとして、親の身勝手な理想にとらわれてしまう人もいます。
私のところには、親の影響を受けて悩んでいる人からのご相談がよくきます。
以前、こんなお悩み相談をいただきました。
例1:恋人の職業が親の理想とするエリートとは違うため、結婚を反対されている。
例2:母親が「老後の面倒をみてもらいたい」という理由で、地方へ嫁に行くのを反対されている。
例1の場合でいうと、親がいくら娘にエリートと結婚してもらいたくても、よほど相手に問題がない限り、娘が本当に愛し合える相手と出会い、共に生きていく決意をしているのであれば、祝福するのが本当の愛情です。
自分の理想を子供に押し付けるのは、ときとして子供の幸せを奪う行為となります。
例2の場合、自分の老後の面倒をみてもらいたくても、「私は大丈夫だから、あなたはお嫁に行きなさい」と言えるかどうかで、その人の持つ子供への愛情の深さが分かります。
もちろん子供だって親の老後のサポートはしたいもの。でも、自分の幸せを掴むことも大切です。遠く離れていてもできるサポートはあるので、まずは自分の幸せをきちん掴みつつ、親のサポートも考えた方がいいでしょう。
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子供は何歳になっても、親の意見には影響されてしまうことも多いでしょう。
でも、そんなときに、親の意見が正しいかどうかをきちんと判断し、誤っていると思ったときは、影響を受け過ぎないようにすることは、自分らしい人生の選択をするためにも大切です。
親も人間です。間違えることもあれば、弱いところもあります。
だからこそ、大人になった今でも、冷静な判断ができずにやみくもに親の意見に振り回され、幸せを逃してしまうのは、もったいないことなのです。
親を大切にすることと、親の意見に振り回されるのは別物です。
親とはいえども、理不尽なタイプの人も少なからずいます。
もし自分がその理不尽さにひっぱられてしまうくらいにしか強さがない場合は、距離を空けた方が、お互いの幸せのために良いこともあります。
それで幸せになれないと、親のせいにしてしまうことが多いからです。
結局、いつか親が分かってくれるはずと思っている子供というのは、子供に理想を押し付けてしまう親と同様、相手に期待しすぎているのかもしれません。
相手が変わることばかりを期待するのではなく、「そういう価値観の親」だと冷静に理解し、ありのまま受け止めて、その上で、どう付き合っていくのか?を考える方が、現実的だったりもするのです。
親のせいで結婚できない!?
自分が結婚できない理由を「親のせい」にする人も少なくありません。たとえ、親の言動に影響を受けたとしても、「最終的には自分で決断して、今の自分の環境を選んだのだ」と思わないと、責任を自分でとれない状態になってしまいます。
人のせいにしていたら、自分も成長できないし、幸せになれません。
たとえ親が理不尽なタイプだとしても、大人になったら、そこで何を学び、自分の中でどう決着つけるかが大切なのです。
親のせいにしている場合ではありません。
親の影響を必要以上に受けてしまう人は、親離れをして、自分にとって正しいと思える選択ができるようになりたいものですね。