株式投資では50日移動平均線と200日移動平均線を活用しよう!
初心者の方が株を買う場合に、どのタイミングで買ったらいいのか、判断に迷うことがままあると思います。このような売買判断を考える場合は50日移動平均線と200日移動平均線を活用するのが良いでしょう。200日移動平均線とは、過去200日間の株価(終値)を合計して200で割って算出した数値を、チャート上につなげた線のことです。これは1か月程度の短期の値動きでは左右されません。同じように50日移動平均線とは、過去50日間の株価(終値)を合計して50で割って算出した数値を、チャート上につなげた線のことです。これは200日移動平均線よりはもう少し短期の指針となります。
上昇トレンドの場合、50日か200日移動平均線まで下がったらところが押し目買いタイミングの目安!
具体的な使い方ですが、まず、株価と50日移動平均線、200日移動平均線がどの順番になっているかを確認して下さい。2本の移動平均線と株価ですから位置関係は3×2×1=6通りとなりますが、初心者の場合、一番トレンドが強い時になったときにのみに買いを検討するのが良いでしょう。一番トレンドが強い時というのは上から株価、50日移動平均線、200日移動平均線の順番で並んでいるような状態です。このような状況をパーフェクトオーダーといったりもします。50日移動平均線が下値支持線(サポートライン)となり緩やかな株価上昇が続いている。見つけたいのはこのようなチャートで過去にレジスタンスラインとなっているところがエントリーを考えるタイミング(この場合は50日移動平均線)
逆に下落トレンドの場合は50日移動平均線、あるいは200日移動平均線が上値抵抗線(レジスタンスライン)となるので、そこまで上がったら空売りのタイミングとなる可能性が高いのです。
むろん、いつもピタリと当たるわけではありませんが、取引する際の1つの大きな手がかりにはなると思います。
暴落時の底値買いを狙うタイミングと、
バブル時の売り抜けタイミングについて
なお、バブル時に高値で売り抜ける際の売りタイミングと暴落時に底値買いを狙う場合の買いタイミングはどこかということですが、これにも50日移動平均線と200日移動平均線を目安として利用できます。具体的な利用法ですがまず、高値で売り抜ける際の売りタイミングですが、上図の赤丸のポイントとなります。株価が50日移動平均線と200日移動平均線を突き抜けた後、200日移動平均線が50日移動平均線を下抜けるデッドクロスが発生します。この時点で下落トレンドに転換している可能性が高いのですが、この直後、株価はいったん50日移動平均線を上に突き抜ける反発をすることが多いです。その後、50日移動平均線を再度下に突き抜けてきたら本当の長期上昇トレンドの終わりとみて、売りを考える方法があります(そのまま再度200日移動平均線を上に突き抜けていく場合もあり、その場合は本格的な下落トレンドへの移行とはみなされないケースが多いです)。
一方、大きく下落したあとに底値を拾う場合ですが、50日移動平均線、200日移動平均線からの乖離率を1つの判断基準にするといいと思います。ただ、どの乖離率が買いタイミングなのかはその指数や銘柄によって異なりますので自分が取引している銘柄の過去のチャートを参照してみてください。
参考:日本株通信
※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告無く変更される場合があります。また、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。