給与が貰えるのは全力士の十人に一人
現在大相撲の力士数は約700人です。この内給与が出るのは関取、即ち十両以上の力士のみで約70人です。つまり幕下以下の力士は基本無給です。(ほんのわずかに手当ては出る)しかも番付的には隣り合う幕下と十両の月給は0と約103万円の差があります。お相撲さんが引退するときに力士人生で最も嬉しかったことに十両昇進を挙げる方が多いのはこのためです。このような仕組みは他のプロスポーツには見られない相撲独特のものです。このため幕下力士には這い上がるためガチンコの真剣勝負が見られる魅力があります。
参考サイト:大相撲 記録の玉手箱
力士は部屋の移籍が原則できない
プロ野球やJリーグをはじめ一般的にプロスポーツにおいて、移籍はリーグ全体やチームを活性化したり個人の能力のバロメーター的な役割があったりと流動化に一定の意味があります。一方大相撲では部屋の吸収・合併や親方の独立のような特殊な事情以外で個人の都合では移籍が不可能です。このような大相撲の部屋制度は現代においてスポーツという観点に立てば非常に特殊なものです。
もっとも神事や武道的な別面においてこのように進化してきたと考えるのが自然ではあるのですが、現代の価値観にはややそぐわなくなりつつあるようにも思えます。
決まり手には実際には一度も使われたことのない手が4つある
現在82手が正式に制定されています。ただ「たすき反り」「外たすき反り」「撞木反り」「掛け反り」は1957年制定以降には出ていません。恐らく古い時代によく使われた技だろうと思うのですが、なぜ出なくなったのか、なぜ今も正式に登録されているのか謎です。
参考サイト:決まり手一覧 goo 大相撲
懸賞は条件を満たせば誰でも出せる
某お茶漬けメーカーでおなじみ大相撲の懸賞ですが、現在は1本6万円です。内訳は勝ち力士の手取りが3万、本人名義の積立金が2万5千、取組表掲載料と場内放送料が5千円です。申し込み条件は1場所5本以上懸けることです。つまり1場所30万円で誰でも広告が出せます。ただ個人名では懸賞が出せません。お笑い芸人のはなわさんが以前このことを知らずに懸賞を出され、苦肉の策としてご自身のCDタイトルを懸賞旗に入れた面白いエピソードがあります。