大相撲/意外と知られていない、相撲の知識

力士にも教習所があるんです

まず力士になるためには、本場所前に行われる新弟子検査に合格しなければなりません。この検査に合格して晴れて力士として認められるのですが、当然すぐに本番試合を許させるわけではありません。あまり知られていませんが、「相撲教習所」という学校に通うのです。

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新弟子検査の合格者が通う「相撲教習所」

まず力士になるためには、本場所前に行われる新弟子検査に合格しなければなりません。

その基本となる資格は、「義務教育を修了した健康な男子で、身長167cm以上、体重67kg以上の体格を有し、一般は23歳未満、日本相撲協会が指定している社会人や大学のアマチュア大会で規定の成績を残した人については、義務教育を修了した25歳未満(新弟子検査日)の男子であること」とされています。

2012年12月26日に開催された検査では、マフィア映画から名付けられたという18歳の伊藤爆羅騎(ばらき、式秀部屋)が、びんつけ油で頭髪を固めるなどして7cmを“上乗せ”し、基準の167cmギリギリで合格したことが話題になりました。

この検査に合格して晴れて力士として認められるのですが、当然すぐに本番試合を許させるわけではありません。

あまり知られていませんが、「相撲教習所」という学校に通うのです。ここは、その名の通り力士の卵たちが勉強するところで、6ケ月間の教育を受けます。

場所は両国国技館内。相撲の基本動作や実技の習得、体力・気力を目的としています。実技は親方と幕下力士が担当。教養講座は、相撲の歴史、運動医学、スポーツ生理学、一般社会、国語(書道)、詩吟など毎日1課目を受講します。講師は大学の教授をはじめ各界の専門家が担当し、育成に力を注いでいるそうです。

そしていよいよ前相撲から「新序出世」へ。そして「出世披露」へ。また今年も、未来の横綱を目指す若者たちが誕生しているのです。
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