大相撲/意外と知られていない、相撲の知識

お相撲は朝からやっている

本場所を会場でご覧になったことがあるかたはご存知だと思いますが、「お相撲は朝早くからやっている」、これは意外と知られていないことかもしれません。

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新弟子達の取り組みは8時半ごろから

本場所を会場でご覧になったことがあるかたはご存知だと思いますが、「お相撲は朝早くからやっている」、これは意外と知られていないことかもしれません。

お相撲は呼び出しさんの叩く「寄せ太鼓」の音と伴に朝8:00に開場し、8:30頃から前相撲と呼ばれる新弟子達の取り組みが始まります(新弟子の数によって、取組数、日程も場所ごとに変わります)。

9:00頃からは序の口 → 序二段 → 三段目 → 幕下の取り組み。関取と呼ばれるのはこの後の「十両」から。それ以下の力士は数も多いので塩まきもなく、仕切りの時間も短く、照明も暗く、お客さんもまばら、拍手もまばらで地味に次々と終了していきます。

それでも下のほうからお相撲を見ていくと、絶対に上にあがってやる!という意気込みの元気な力士、まだ髷が結えない(入門して間もない)けれど勢いのある力士がいたり、体は小さいけれど身軽で動きの早い相撲など上位のものとは違った相撲を楽しむことができます。

そして、番付があがるごとに力士の体つき、筋肉の張りや肌の美しさが変わっていきます(調子のいいお相撲さんは肌艶がよくて、体がはっているのです)。立ち会いで力士同士がぶつかる音が、どんどん重くなっていき、力強さの違いを目の当たりにすることができます。

横綱も最初はみんな新弟子。みな同じように下から少しずつ番付をあげて上位にあがってくるのです。そう思うと感慨ひとしお。下のほうから目をつけておいた力士が番付をあげてきたりすると、それはもうわくわくするものです。

十両の土俵入りの時間になると、パッと照明がついて、土俵まわりに塩がおかれ場内の雰囲気が一変します。土俵入りで化粧まわしをつけられるのも十両から。十両の土俵入りから急に土俵に彩りが現れるのです。お客さんも徐々に増え、結びの一番に向かうまでに場内の緊張感もどんどん増していくのです。

通常のNHKのテレビ放送で観られるのは、十両以降の華々しい雰囲気の相撲中継ですが、実は朝の8:00過ぎから若い力士が地味に取り組みを行っています。BS放送は1:30くらいから相撲中継をやっているので、会場に行けないかたは、一度三段目や幕下あたりからお相撲をご覧になってはいかがでしょうか。相撲のイメージが変わるかもしれませんよ。
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