女性は何気ないドラマを求めているもの
昔、残業が連日夜10時までかかる仕事をしていたときに、付き合っていた彼が突然職場まで車で迎えに来たことがありました。その頃、ちょうど次の転職先の内定が決まったんです。
その日も仕事でクタクタに疲れきっていた私。
待っていてくれた彼の車の助手席に座ると、その車内全体がふんわりと甘い花の香りに満ちていました。
「あれっ?」と思ったのもつかの間、彼が後ろの席から特大の花束を「転職の内定おめでとう!!」と差し出してきました。
あまりにも立派な大きすぎる花束に、視界はすべて花に奪われました。
まさか、夜遅くにそんなサプライズをするだけに迎えに来てくれたとは思わず、感動しました。
家に送り届けてもらうまで花束は後部座席に戻したのですが、後部座席がすべて花で隠れるほど大きいのです。
優しい花の香りに癒されながら、移動するお花畑状態でした。
普通の花束だったら、今でも覚えているということもなかったかもしれません。
何よりも私をお祝いしてくれる気持ちも嬉しく、また、とても疲れていた日にお花畑の車で癒されたあの日は本当に幸せ気分に浸りました。
そして、あまりにも大きな花束に彼の愛情を感じて、嬉しかったですね。
あまりにもインパクトがすごいと、そのときだけのプレゼントだけではなく、甘い記憶として一生残るものですね。
かなり他の女子からもモテる人だったというのもあり、「この人、女心をわかってるな~!」と頷けた瞬間でした。
女性は何気ないドラマを求めているものだ、と思うのは私だけでしょうか。