うつ予防の第一歩は照明から

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明るい窓辺で朝日を浴びられるインテリア。太陽の自然光がからだを眠りから覚まします

うつの原因には、様々な要素があるといわれますが、そのひとつとして考えられるものに「光量不足」があげられます。人工的な照明の発達や、生活パターンの変化によって、太陽光を浴びる時間が極端に減っている方も多いのです。

オフィスは明るいから大丈夫と思っても、実は夏の太陽光の照度(光の量)は約10万ルクス、それに比べて平均的なオフィスの照度は500ルクス、明るい店舗でも1,000ルクスほどしかありません。一見暗そうな冬の曇り空でも15,000ルクスの照度があるといわれています。

デンマークやノルウェーなど、北欧の冬は日照時間が短いことで知られています。冬のノルウェーに行ったとき、会社がはじまる9時頃になっても、まだ暗かったことに驚いた覚えがあります(さらに昼を過ぎるともう夕方の雰囲気に)。仕事のスイッチがなかなか入りませんでした。

積極的に光をあびる工夫

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サンルームがあれば、冬場でも暖かく自然光を浴びられます。三協立山アルミの「ニュー晴れもよう」
特に冬季はうつにかかる人が多いらしく「冬季うつ病」と呼ばれているそうです。改善策のひとつは、午前中の眩しい太陽光を浴びることですが、真冬の北国では難しいため、蛍光灯を何本も並べたブライトライトと呼ばれる、25,000ルクス程度の照度を持った器具も利用されています。

日本でも、太陽光不足に気がついていない方が多いと思われます。朝のジョギングや散歩ができれば理想ですが、なかなか継続はできません。そこでもっと気楽に考えて、朝の10分間をベランダやデッキで過ごしてみてはいかがでしょうか。

おすすめなのは、アウトドア用の椅子をベランダやデッキに一脚おくことです。カップホルダーをつければ、新聞を広げながらコーヒーで一服したり、朝のひとときを楽しめます。寒いのが苦手という方は、サンルームを設けるのもいいでしょう。リフォームで後から取り付けることも可能です。

朝日が直接入らなくても、窓辺に小さな椅子やソファを置き、外の景色を眺めるだけで効果があるでしょう。

昼は明るく、夜は暗く

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設定した時間になると徐々に明るくなり、小鳥のさえずり音で自然な目覚めを演出する、松下電工の「ASSA」
照明は、夜は明るく、昼は暗くと考えがちですが、太陽光の変化に従えば、昼は明るく白い光に、夜は暗く赤みのある光にするのが自然です。昼間は蛍光灯の昼光色で明るく活発的な光をつくり、夜は電球色の蛍光灯や白熱灯によって、夕暮時の光をつくりだします。こうすることで、睡眠のパターンに従った自然な眠りをうながせます。

インテリアで実践するコツは、昼の照明と夜の照明を使い分けることです。リビングでは全体の照明(天井に付けるシーリングライトなど)は白色の蛍光灯にして、フロアスタンドなどを電球色にすることで、昼と夜を使い分けられます。

寝室はもちろん電球色系の照明でまとめます。朝が苦手という方には、指定した時間に点灯するめざまし機能付きの照明器具もあります。また朝日を避けるために厚いカーテンを使う場合は、タイマー付き電動カーテン(例:トーソーの電動カーテンレール)を使うと、希望の時間にカーテンが開き、自然光を取り入れることができます。自然な目覚めには最適な機能といえるでしょう。

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