FXは土日以外は、24時間取引可能
アジア市場と欧米市場ではどう取引の仕方を変えればいいのか?
東京、ロンドン、ニューヨークetc、
FX市場別の取引時間の特徴は?
それでは、為替市場別の概要をご説明します。★オセアニア市場・オセアニアタイム(5:00~15:00)
週末に為替市場に大きな影響があるニュースがあった場合、金曜日引け後に最初に開くウェリントンに注目が集まることが多いです。しかし、通常は参加者が少なく、取引高も少ない。そのため流動性が乏しいが、何かのきっかけで大きく動く事もある。
★東京市場・東京タイム(8:00~18:00)
世界3位の為替市場、ドル/円を中心にアジア通貨など活発な取引が行われています。仲値を決める(午前9時55分)前後に、商いが活発化します。(仲値:銀行がその日の対顧客(輸出・輸入企業や個人など)への外国為替業務に適用する、当日の受け渡し公示レートの事です。外国為替市場(インターバンク市場)の取引実勢レートを参考にして金融機関毎に決定されます。)
★ロンドン市場・欧州タイム(17:00~3:00)
世界最大の為替市場、東京とNYをつなぐ重要なマーケットです。ユーロを中心に各国通貨を活発に取引されます。母国通貨である英ポンドの取引高も比較的多いです。ロンドンフィキシング(24:00夏時間、25:00冬時間)にかけて、米ドルが大きく変動することがあります。(ロンドンフィキシング:世界最大の貴金属市場であるロコ・ロンドン市場で金のスポット価格を決めることです。金は通常ドル建てで取引されるので、ドル資金の需給に大きな影響があります。)
★ニューヨーク市場・NY(22:00~6:00)
世界2位の為替市場、米ドルを中心に活発な取引が行われます。ニューヨークオプションカット(23:00夏時間、24:00冬時間)に掛けて、取引が活発化します。しかし、ロンドン市場が終わると、取引高が大きく減少し、流動性が落ちます。(ニューヨークオプションカット:将来のある期限までにある価格で通貨を売るまたは買う権利を売買する通貨オプションの権利行使期限のことです。)
このように、為替市場の1日はオセアニア市場から始まり、東京、ロンドンと世界を駆け巡り、ニューヨーク市場の17:00(ニューヨーククローズ:日本時間では6:00夏時間・7:00冬時間)を持って終わり、決済日がかわり、翌日の取引がスタートします。
次のページでは時間帯別の値幅の変動を図で解説します!