国民に最も愛されている作曲家、スメタナの博物館
チェコの首都プラハを流れるヴルタヴァ川に架かるカレル橋の袂に、大きなスメタナの銅像が立っています。チェコ国民楽派の作曲家スメタナが1863年から6年間、創作活動を続けた建物が博物館として公開されています。毎年、スメタナの命日の5月12日から開催される音楽祭「プラハの春」のオープニングを飾る作品は、スメタナの連作交響詩「わが祖国」です。「ヴィシェフラド」「ヴルタヴァ」「シャールカ」「ボヘミアの森と草原から」「ターボル」「ブラニーク」の6曲から構成される音楽には、チェコの国内各地の民謡が駆使されています。
きっと、スメタナがチェコの国民に最も愛されている作曲家なのでしょう。スメタナが実際に暮らした建物の中には、彼の出生証明書、学生時代の通知書、手紙、オペラの台本など様々なスメタナに関する資料の他に、彼が実際に弾いていたピアノが展示されています。
晩年には聴力を失いながらも作曲活動を続けたスメタナの姿が偲ばれてきます。博物館の前には、大きな銅像が立てられ、今でもヴルタヴァの川の流れを眺めています。
■スメタナ博物館
住所:Novotného lávka 1, 110 00 Praha 1
電話:222-220-082
営業時間:10:00~12:00、12:30~17:00
定休日:毎週火曜日
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