曲げの技法と天然の木目を活かた独特の光沢が美しい工芸品
昭和50年に、通産省の伝統的工芸品に指定された飛騨の春慶塗(しゅんけいぬり)。良質の木材の産地として名高い、飛騨地方ならではの漆塗り工芸です。板を美しく立体的に仕上げる曲げの技法が優れていて、他の塗り製品と異なるのは天然の木目をそのまま活かし、「透き漆」と呼ぶ透明の漆を用いて仕上げるので、独特の光沢があることです。この飛騨の春慶塗の老舗として知られるのが福田屋です。丁寧に仕上げられた春慶塗の弁当箱や、一輪挿し、茶托や和菓子用の楊枝など、生活の中で使うことのできる色々な種類の製品が揃っています。
春慶塗は、丈夫で軽いのも特徴。丁寧に扱えば、ずっと長持ちするのもうれしい特徴です。材料の木は、栃、檜、椹を使用しています。手頃な値段の物から、ちょっと値のはる逸品まで色々と並んでいるので、飛騨高山でこだわりの職人芸のお土産を求めるには最適のお店です。
■ 福田屋
住所:岐阜県高山市上三之助63
電話:0577-32-0065
営業時間8:30~18:00
定休日:無休
アクセス:JR高山駅から徒歩10分
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