第3代国王記念仏塔
メモリアル・チョルテン
ナイロビで客死した第3代国王ジグミ・ドルジ・ワンチュックが生前に建立を発願し、第4代ジグミ・シンゲ・ウォンチュク国王がそれを引き継ぎ、1974年に建てられた仏塔です。「チョルテン」は仏塔を意味するチベット語で、ブータンの国家事業として、首都に建てられたチョルテンなだけあって、多くの人が訪れます。訪問した日も、多くの方がいました。
まず、敷地にはいると、左手に大きなマニ車があります。大きいだけではなく、複数あり、ブータンで一番印象深いマニ車の一つです。マニ車は一回まわすと一回お経を唱えたのと同じ功徳があるとされている物です。まわしてからチョルテンに向かいました。
特別なチョルテンなだけあって、立派で、青空とマッチするぐらい白が綺麗です。その周りを多くの人が、時計回りにまわっています。ガイドさんが言うには、まわっているのは修行で、一日中まわっている人もいるそうです。
「修行を一日中している」と聞くと、重いイメージを持つ方がいるかもしれません。しかし、このチョルテンの良いところは、そのイメージとは違い、ほのぼのとのんびりしたところです。
マニ車の周りには、年配の方々が座り、マニ車をまわしながら祈っていて、チョルテンの周りには、おいかけっこをしながら時計回りにまわる子どもたちがいます。老若男女が混ざり合い作り出す雰囲気は、訪れた人たちをなんだか安心させてくれます。
そこにいる人たちが「幸せになること」を祈っているのだとしたら、もう既に叶っているのではないか、と思わず感じさせられる仏塔です。