宝石の山の城 パロ・ゾン
正式名を「リンブン・ゾン(宝石の山の城)」といい、映画「リトル・ブッダ」のロケ地となったことでも有名な県庁兼寺院です。「県庁兼寺院」と言われても日本の方はピンとこないと思いますが、読んで字のごとく、建物の半分は公務員が働くオフィスで、残りの部分はお坊さんが修行や寝泊まりをする寺院として使われている建物です。
このような「ゾン」と呼ばれる県庁兼寺院が、ブータンの各地にあります。
ゾンは、もともとは17世紀にブータンを統一したンガワン・ナムゲルが重要な拠点にとして建てられた城塞でした。そのためか、迫力のある美しい外観をしているパロ・ゾン。ブータン唯一の空港がパロにあるため、多くの旅行者が初めて訪れるゾンになります。
中に入ると、広い中庭や堂々とそびえ立つウツェ、すれ違うお坊さんたち、など色々なものに目を奪われます。初めてのゾンを充分に楽しんで下さい。
更に、夜になると全体がライトアップされます。周りには住宅があまりなく、外灯も少ない町で、ライトアップされたゾンは、まるで宙に浮いているかのように見え、美しいです。そのため、昼に中を見て満足して終わりではなく、夜に遠くから見ることもお勧めします。
なお、雨天時でも、傘やカッパの使用は出来ません。撮影禁止の場所もあり、失礼のないように気をつけて拝観しましょう。