信者が唱える念仏やバターと線香のにおいによって、神秘的・幻想的な体験が得られる
7世紀中頃にソンツェン・ガムポ王に嫁いできた文成公主により建立された、ラサの中心にある大昭寺。チベット人にとって重要な宗教活動の場で、仏教信徒が憧れる巡礼の聖地。一生に一度は訪れたいと思い焦がれる場所です。正式名称はトゥルナン寺。中国名が大昭寺で、一般には本堂に相当する部分の名称を「ジョカン」と呼ぶことが多いです。
ジョカンの正門前では、チベット仏教独特のお祈りの仕方、五体投地で祈る熱心なチベット仏教徒がたくさんいます。
中に入ると、バターのこうばしい臭いが鼻を突き、薄暗い中、幻想的な雰囲気で包まれています。1回まわせば、念仏を1回唱えたことになるというマニ車を備えた回廊もあり、ここをコルラ(時計まわりにまわること)しながら、マニ車をまわすことが出来ます。
暗い室内の中で、バターろうそくのゆらゆらした光に照らされ、信者が唱える念仏やバターと線香の香ばしいにおいによって、とても神秘的で幻想的な体験をさせてくれます。
いろいろ世界を旅してきましたが、このジョカン、そしてチベットほどおすすめの場所はありません。世界にはいろいろな場所があり、いろんな人がいて、色んな価値観があるんだと感じずにはいられない場所です。
■ジョカン(大昭寺)
住所:中国西藏自治区ラサ
TEL:0891-6323129
時間:8:30~12:00、13:30~19:00
定休日:なし
入場料:25元
アクセス:バス2、5にて「大昭寺」下車
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