銀色の器でいただくアイスは後味がさっぱり。美味しく感じられた
映画「苺とチョコレート(原題:Fresa Y Chocolate)」の舞台にもなった、アイスクリーム・ショップ「コッペリア(Coppelia)」。キューバでアイスといえば「コッペリア」、というくらいに有名なアイス屋さんで、支店もたくさんありますが、なんといってもハバナにある本店は一見の価値ありです。新市街のベダード地区にある本店は、大きな公園の中に社会主義的建築の2階建てビルがあり、その周りにいくつものカフェテラス、スタンドなどが点在していて、まるで公園全体がアイスクリーム・ショップのよう。規模といい、スタイルといい、アイス屋さんの概念を覆されます。
コッペリアは、地元客と観光客が買えるエリアに分かれていて、アイスの値段もだいぶ違います(※)。このシステムあってこそキューバという国が成り立っていると思うと、観光客としては喜んで払いたいのですが、なんだか地元の人たちが集まるテラスの方が活気があって楽しそうで、そちらに入れないのがちょっと残念な気も……。
さて、映画のように苺とチョコレートのアイスを食べる気マンマンだった私ですが、訪問した時のメニューは、バニラとチョコレート、チョコ入りバニラの3種類。あれれ? どうやら日によってフレーバーが違うようです。それでも十分満足。銀色の器でいただくアイスは、後味がさっぱりとしていて、常夏のキューバではことさら美味しく感じられました。
映画の中では、このお店の苺とチョコレートのアイスが、映画のテーマを象徴する重要なアイテムとして使われています。キューバに行く前に映画を観ておくと、このアイスが何倍も感慨深く感じられると思いますよ。
(※)キューバの通貨には、キューバ人用「Cup」と観光客用の「Cuc」の2種類があり、物価もだいぶ違います。アメリカの経済制裁により一時は崩壊寸前だったキューバですが、独特のシステムと観光産業で活気を取り戻しています。
■Coppelia
住所:Calle 23 y L, Vedado
営業時間:11:00~23:00/無休
※上記データは記事公開時点のものです。