キューバ旅行で現地の人と同じ料理を食べてみよう!

アロス・コングリ+ビステック・デ・セルド

アロス・コングリ(黒豆の炊込みご飯)とビステック・デ・セルド(豚のステーキ)に、ポテトフライと輪切りのキュウリを添えたメインディッシュ。これがキューバ料理でよく見られるパターンのひとつ。

キューバでも、外国人観光客向けのホテルにあるレストランなどでは、欧米で一般的な料理が提供されています。したがって、なじみのない食べ物に抵抗がある人でも、食事に不自由することはまずありません。しかし、この国ならではの料理を味わうというのも、旅の醍醐味です。そこで、今回はキューバの家庭的な料理で代表的なものを紹介していきます。
 

キューバ料理の特徴。日本人にも馴染みのある食材も使用

キューバの料理は、先住民が食べていたもの、スペインをはじめとしたヨーロッパからの移民や、アフリカから連れて来られた奴隷が持ち込んだ食材と調理法が、ミックスされて出来上がったと言われています。

こう聞くと、かなり変わったものではないかと想像しがちですが、実際は意外なほど平凡な印象を受けます。

主食は米ですが、輸入米でおなじみの、細長くパサパサした感触のものです。ほかにキャッサバ芋など南国らしい食材もありますが、豚肉や鶏肉、レタスやトマトなどの野菜といった、日本と変わらないものも多く使われています。

また、野菜や果物に関し、キューバでは有機栽培が広く普及していることが特筆されます。これは、1990年代のソビエト連邦崩壊後の経済危機により農薬や化学肥料が供給されなくなり、止むを得ずはじめたのだそうですが、結果として良質で健康的な作物が得られるようになりました。

マーケット

街中のところどころにある農産品のマーケット。住民はここで食材を買います。

それでは、具体的なキューバの料理を見ていきましょう。

1.アロス・コングリ(黒豆の炊込みご飯)

キューバでの食事では、赤飯のようなものがよく出てきます。これはアロス・コングリ(Arroz Congri)といい、米と黒豆を香辛料とともに炒めたものです。ご飯がパサパサしていて、食べているうちに喉が渇いてくるのですが、その時に飲むビールがなかなか旨いです。

2.ビステック・デ・セルド(豚のステーキ)

キューバ国民の間で牛肉はあまり一般的ではなく、典型的なご馳走となるのは豚肉です。いろいろな調理方法があるのですが、食べる機会が特に多いのがステーキ。ビステック・デ・セルド(Bistec de Cerdo)あるいはビステック・デ・プエルコ(Bistec de Puerco)といいます。油をたっぷり使っているのでカロリー値が気になるところですが、暑い南国で歩き回って疲れたあと、これを食べると元気が戻ってきます。

3.ポタヘ・デ・フリホーレス(豆のスープ)

キューバでは米とともに豆がよく使われ、ポタヘ・デ・フリホーレス(Potaje de Frijores)と呼ばれる豆のスープも代表的な料理のひとつです。ジャガイモや肉なども入れて煮込んであり、そのまま食べるほか、カレーのように白米にかけて食べることもできます。

アロス・コングリ

キューバの家庭料理の定番中の定番、ポタヘ・デ・フリホーレス。これは赤豆を使ったものですが、黒豆を使い、見た目がお汁粉によく似ているものの方が、よりポピュラーなようです。

4.ユカ・コン・モホ(キャッサバ芋のガーリック煮)

キャッサバ芋をガーリックなどともに煮込んだものを、ユカ・コン・モホ(Yuca con Mojo)といいます。見た目は大学芋にやや似ていますが、適度な甘みがあって日本人の間で人気があるようです。

ユカ・コン・モホ

出来たてのユカ・コン・モホは、ホクホクとした食感が絶妙です。

5.トストーネ(青バナナのフライ)

調理用の青バナナを輪切りにし、棒状の道具を使ってつぶしてから油で揚げたものを、トストーネ(Tostones)といいます。表面がカリカリに硬くなっていて、塩をかけて食べます。食事にこれが付いていることもありますが、せんべいのような感覚でおやつにするのもいいです。
 

サラダは日本とほぼ同じ

以上、5種類のキューバ料理を紹介しましたが、ほかにもさまざまなものがあります。また、副菜としてサラダも出されることが多いのですが、レタス、キャベツ、トマトなどの生野菜を日本と同じように皿に盛ってあります。ただし、ドレッシングの代わりにレモンの汁をかけるのが一般的です。 

サラダ

レタス、キャベツ、トマトのサラダ。これは大きな皿に盛り、取り分けるようにしたもの。

現地では容易に見つかるキューバ料理、ハバナのおすすめ店

では、キューバらしい料理はどこに行けば食べられるのでしょうか。答は簡単で、街中のレストランの大半に、このような料理があります。

有名な店の例としてあげられるのは、ハバナ旧市街、カテドラル広場の近くにあるラ・ボデギータ・デル・メディオです。創業が1940年代という老舗で、ヘミングウェイもここの常連だったことが知られています。ただし、人気が高いため食事の時間帯は、満席のことが多いです。

ラ・ボデギータ・デル・メディオ

観光客に大人気のレストラン、ラ・ボデギータ・デル・メディオ

〈DATA〉
■ラ・ボデギータ・デル・メディオ
住所:Googleマップ
営業時間:8:00~24:00

ラ・ボデギータ・デル・メディオを含め、観光地のレストランには生バンドによる音楽の演奏が行われるところが多く、キューバらしさが一層盛り上がります。
生バンド

レストランで行われる演奏。素朴なバンド編成ですが、なかなかの味わいがあります。

逆に、地元の人が多いエリアのレストランは、より家庭的な雰囲気があり、これもまた魅力的です。なお、レストランによっては兌換ペソ(CUC)と人民ペソ(MN)の両方で価格を設定しているので、注意して下さい。外国人が入店したら、普通は兌換ペソのメニューを持ってくれますが、ひとつのメニューに両方の価格を記載していることもあります。

また、キューバのレストランでは、オーダーしてから料理が出てくるまで、20~30分ほど待たされることも珍しくないのですが、筆者の経験でオーダーを忘れられたことはありません。

キューバにはカサ・パルティクラルという、いわゆる民宿があります。その多くでは食事のサービスもあり、文字通りの家庭料理を楽しめます。気に入ったものがあれば、家主さんに料理方法を教わり、日本に帰ってから自分でトライしてみましょう。

「これは凄い!」と大感激するほどのものはないかも知れませんが、キューバの旅では食事も印象に残るに違いありません。いろいろな種類の全部を食べるのは到底無理ですが、帰国する時には「次に来ることがあったら、あれも食べてみよう!」思う人も多いのではないでしょうか。
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