キューバ革命の英雄「チェ・ゲバラ」の家は凍えているように見えた
ハバナに来たら、チェ・ゲバラの第一邸宅跡に行ってみませんか。キューバ革命の英雄。最後まで革命に殉じ、フィデル・カストロら同志と別れ、最後は戦場に散った志士。オールドハバナの端にある海底トンネルを抜けて、カバーニャ要塞の南の白いキリスト像の近くにあります。タクシーで行かれたほうがよいと思います。
私が訪れた日は、モロ要塞によせるカリブ海の波が能登の海にみえるほど、うす曇りの寒い日でした。小高い丘の上にあるそのこじんまりとした邸宅は凍えているように見えました。
白い外壁の2階建て。チェの横顔の絵が飾られている会議室のような部屋と、意外に小さなベットの置かれた寝室。あとは写真などを展示する数部屋があるだけの、小ぶりな家。チェが愛用していた医療器具と一緒に、日本のマミヤカメラが展示されていました。
広い敷地には鳥小屋などがあり、畑も見えました。チェが実際に住んでいたころからあったとしたら、自給自足を実践していたのかもしれませんね。海沿いの庭や2階のテラスからは、ハバナの街が遠望できます。
家をみれば、その人のひととなりが分かるといいます。駆け抜けるように生きたゲバラのこの家を見て、あなたならどんなことを考えるでしょう。ここに立って、耳の横をごうごうと吹きすぎて行く風の音を聞き、彼も見た景色を共有してみませんか。
■チェ・ゲバラの第一邸宅
住所:Municipio Regla, Ciudad de la Habana