どこか中国の風情が感じられる、ベトナムの象徴ともいえる陶器
ベトナムの土産物屋でよく目にする「バッチャン焼」。ベトナムの首都ハノイからほど近いバッチャン村で焼かれるベトナムの伝統的な陶器です。バッチャン焼の歴史は古く、800年以上も前にさかのぼります。もとはといえば中国から伝来したもので、その製法は安土桃山時代に日本にも伝えられ、千利休などの茶人に好まれたそうです。
素朴な乳白色の表面に描かれた繊細なモチーフが特徴で、どことなく中国の風情が感じられるのは、バッチャン村が中国に隣接しているからでしょうか。技術が進歩した現代においても、成形から絵付けまですべて手作業、ひとつひとつ丁寧に仕上げられています。
ベトナムのレストランで使われる食器のほとんどがこのバッチャン焼。ベトナムの象徴といっても過言ではないはずです。
バッチャン村へはハノイからのツアーを利用するのが簡単ですが、ホーチミン市街でも市場や店先などで買い求めることができます。茶碗や湯飲みはひとつ日本円で300円ほど。大皿でも1000円しないものがほとんどです。
おすすめは蓋付きの小物入れ。小さいものでひとつ100円ほどです。ピアスや指輪などのアクセサリー入れに重宝します。また、湯飲みと違って厚みがないので、スーツケースの隙間に収まり、破損しにくいのがうれしいです。かわいらしいので、女性へのお土産におすすめです。