NGその3:リスクゼロの運用はNGだ!

最後に指摘してみたいのは、「リスクゼロの運用」です。リスクと付き合うのは怖いし、よく分からないので、投資信託は1円も購入しないという人がいます。どうしても投資したくないという人はそのままでもかまいませんが、「実は投資したほうがいいと思っているのだけど、忙しくて……」というように先送りしているならNGの疑いが濃厚です。

リスクを取らない、つまり元本確保型の商品のみ購入していると、確かにマイナスになる可能性はありませんが、現在の超低金利の利息しかつきません。お金を増やすスピードは時間調整をしている各駅停車の状態です。

会社によっては、「年○%くらいの運用をしてくれれば、401k導入前の退職金額と同じ水準は確保できるよ」というモデル運用利回りを示していることがあります。想定利回りと呼ばれますが、年2~2.5%を示していることが多いのです。最近では1~1.5%というところも多いのですが、いず0.0X%のような定期預金ではこれをカバーできません。

仮に毎月1万円を40年積み立てたとします。0.1%の利息で運用した場合は40年後の受取額は489.7万円ですが、2%の利回りを得続けた場合、734.4万円になります(いずれも手数料控除後の実質利回り)。250万円近くにもなるこの大きな差は、運用の利息の積み重ねによって生じるものです。数%であっても、運用の利回りをある程度の利回りを確保しておかないと、大きな差がついてしまうわけです。

せっかく株価の回復傾向が見えてきたわけですし、投資について学ぶならいいチャンスだと思います。今勉強してリスクゼロを卒業できれば、きっと大きなメリットがあると思いますよ。

401kは意外と“NG運用ができない”仕組み

個人の資産運用においては、実はもっとNG運用が挙げられます。例えば自信過剰になってムダな売買を毎日何度も繰り返すのはNGとか、借金して運用をするのはNGとか、老後の資産形成でレバレッジをかけるのはNGというようなパターンが挙げられます。しかし、実は401kにおいては、そうした運用はできないような仕組みになっています。初心者も多いことを考慮し、うまく仕組みを作ってあるわけです。

であれば、確定拠出年金の世界において、個人がNG運用を回避するのは実はそう難しいことではありません。自分がしっかり管理できる範囲で、自分にちょうどいいリスクとの付き合い方を考えてみてください。


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