株・株式投資/株式投資のリスク管理や注意点

今後の日本株は局地バブルへ、どう投資する?(2ページ目)

好調な日本株ですが、仮にこの好調が続いたとしても、1980年代のバブルには戻らないでしょう。日本株は次第に局地バブルの様を呈してくると思います。それを念頭に投資家別に狙い目を考えてみたいと思います。

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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今後の日本株は局地バブルへ

今後の日本株は局地バブルへ!?

今後の日本株は局地バブルへ!?

ただ、それとしても1980年代のバブルには戻らないでしょう。たとえば、2007年は米国のサブプライムバブルの余波で日本も世界も好景気で、為替レートも1米ドル=120円を越える円安水準ともなりましたが、日経平均は1万8000円越えが精一杯でした。もちろん、2013年2月現在の1万1000円前後の水準から比べればかなりの上昇が期待できるわけですが、1989年のバブル期の4万円近い最高値にはほど遠い水準です。

それでも、仮に日本と世界含め、様々なハードルを乗り越え、日経平均が1万8000円越えに向かうようになれば、瞬間風速的にはバブルになります。しかしそのバブルは1980年代のバブルとは異なり、局地バブルとなると思います。日本を代表する大型優良株が暴騰すると言うよりは新興株、不動産でしたら日本全体ではなく、東京の、しかも中心部のみが騰がるといった具合になるのではないかと思います。

狙い目は投資家によってそれぞれ

それでは、このような背景のもとで、どのような株を買うかということですが、それは投資スタンスによって異なると思います。

大きな資金を持ち、あまりリスクを取ることなく、ある程度のリターンを期待したい場合は、円安の流れに乗って業績が急回復する見通しの、日本を代表するような企業を買えばいいでしょう。リスクが限定される一方で、大相場となった場合はそれなりのリターンが狙えます。

リスクを取りたくない場合のもう1つの方法としては出遅れ株を狙う手もあります。実際の日本経済はまだ弱いのですが、2013年を日本経済の回復元年と位置付けた場合、赤字から黒字転換へとV字回復している企業は沢山あります。これらの企業の中には地味で目立たないけれども、日本が誇る世界のモノづくり企業として定評ある企業がいくつもあり、株価も割安なものが多いです。

一方、数倍を狙いたい個人投資家にとっては、やはり成長率が高くて値動きの軽い新興株ということになります。前述の見通し通り局地バブルが起こるとすれば、今でも割高と思える株が、さらに目の覚めるような値上がりをするケースが起こってくると思います。

そのような銘柄を探す際のキーワードとしてはネット企業に多く見られますが無借金、高ROE(高い収益率)で、成長性が高く、コスト一定で売上が増えれば増えるほど利益を直接増やせるタイプの企業や、不動産企業のようにインフレで資産、業績が急激に増える企業、円安で業績の急拡大が期待できる企業、成長率の高いアジアの新興国で業績を拡大させている企業、といったところでしょうか。

さらに言えば、たしかにここ最近は新興株が急騰し、割安な銘柄が少なくなってきましたが、それでも業績が好調なのにまだそこまで評価されていない銘柄がいくつもあります。たとえば積み上げ型の比較的手堅い商売を行い、無借金、高ROEで業績が70%以上のペースで拡大しているにもかかわらず比較的低いPERで放置されている企業があります。そのような企業をこのタイミングで見つけて投資できれば資産を大きく増やすことも可能だと思いますので、四季報などを使って是非、自分だけの成長銘柄を探してみてください!

参考:日本株通信

※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告無く変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。
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