Flower Vase#2 1989 倉俣さんの一輪挿し(アクリルの世界)
時間と空間を瞬時に封印したカタチがある。
Flower Vaseの商品解説によると「音色」という言葉の透明な音の世界に色を感じて生まれたという。 |
一輪挿しや生け花は自然の草花を切り取って生活空間の中に生ける、言わば『自然界の見立て』である。それは見る角度や感度によって日々の生活の中でホッとしたり、ピリっとするように安堵感と緊張感が混在する。ある時は客に対するもてなしであり、安らぎをめでるものである。「音色」という言葉の透明な音の世界に色を感じて生まれたそれらは最小限の要素で成り立っているカタチ・・・・日本の文化のひとつである。
透明なアクリルの中にある妖しい色が、空間のひろがりへと導いていく・・・つまり、色に奥行きを与えているのである。 |