好調なスタートを切ったアウトランダーPHEV
上限額43万円を使えば289万4000円~となるアウトランダーPHEV。写真はPHEV専用のテクニカルシルバーメタリック。ボディサイズは全長4655×全幅1800×全高1680mm、ホイールベース2670mmで同一だが、2列シートのみで3列シートは用意されない
3月末までの目標を4000台としていたアウトランダーPHEVは、1月24日時点での受注台数がすでに4500台を超えたという。想定以上の好調ぶりは朗報だろうが、駆動用バッテリーであるリチウムイオン電池の確保が困難なようで、今年度分は終了してしまった。
人気の理由は、332万4000円~429万7000円というPHEVの価格と、242万7000円~310万円のガソリン仕様の価格との差が思いのほか少ない! と思った人が多いそうで、「平成24年度クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」という長い名称の補助金が上限43万円あり、これが適用されるとPHEVは289万4000円からとなる。
同グレード同士でもガソリンよりPHEVの方が豪華
ただしPHEVの「E」は、HIDではなくハロゲンヘッドライトで、AC100V電源などが省かれる受注グレードだから、補助金を使っても「G」同士の比較となると、2.0Lを積むPHEVが313万9000円、2.4Lのガソリンが269万2000円となり、約45万円の価格差となる。
45万円差となるとこの価格帯のクルマだと少なくないが、同じ「G」同士の比較でも装備はPHEVの方がグッと豪華だ。4WDとなる恩恵から前後だけでなく左右駆動力配分が可能な「S-AWC」が全車標準で、ガソリンのファブリックシートに対して、合皮+ファブリックのコンビのシート生地になる。「S-AWC」だけでも8万4000円のオプション、エコカー減税の恩恵を受けると30万円程度まで圧縮される。
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