家計簿・家計管理/家計管理はじめの一歩

イマどきの共働き家計お財布事情(2ページ目)

少しずつ景気回復の兆しも見え始めてきているこの頃、世の中の収入、支出の平均はどうなっているのでしょうか。先月発表された総務省の2012年「家計調査」をもとに、共働き世帯の家計の現状をみていきます。

飯村 久美

執筆者:飯村 久美

家計簿・家計管理ガイド

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共働き世帯が専業主婦世帯より多かった支出の項目は?

1位 交通・通信費 (片働き世帯との差額)約7000円
2位 仕送り 約6700円
3位 教育 約6000円
4位 食費 約3600円

専業主婦世帯と比べて、共働き世帯が多い支出項目は上記の通りです。
交通費や通信費は、仕事で外出が多いだけに差が出ているようです。また、教育費の差は私立の学校や塾などに通い妻が働くケースが多いのではないでしょうか?

食費については、共働き世帯と専業主婦世帯を比べると3600円の違いしかありません。意外にもそれほど大きな差はないようです。食費の中身をみると、共働き世帯では「調理済みの食品」の割合が専業主婦世帯よりも高くなっています。この点が食費の差となっているようです。家計にはこういったライフスタイルがダイレクトに反映されるのも面白い点です。

ここで共働き世帯と専業主婦世帯の違いをまとめてみましょう。

・共働き世帯は専業主婦世帯よりも11万円ほど収入に余裕がある
・黒字部分は共働き世帯の方が6万8000円ほど多い
・共働き世帯の支出は、消費支出で3万円、非消費支出(税や社会保障)で1万5000円、専業主婦世帯より多い

共働きだと妻の収入分は余裕となるため、つい財布の紐もゆるみがちかと思っていましたが、そこまで毎月の生活費に大差がでるわけではありませんでした。これは世相を反映して貯蓄に励んでいるのが読み取れます。

次のページでは、共働き世帯と専業主婦世帯の平均的な収支をグラフでみてみましょう

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