共働き世帯の収入は前年比プラスに
総務省の2012年「家計調査」によると、共働き世帯(2人以上の核家族、勤労者世帯)における実収入の平均は、毎月60万1328円でした。これは夫婦それぞれの収入とその他の収入を合わせた金額です。前年と比べると2.48%増えています。約60万円の収入の内訳は、「世帯主の収入」が42万8236円、「配偶者の収入」が14万9148円、残りが「その他の収入」です。
前年と比較すると、「世帯主の収入」が1.56%の増加に対し、「配偶者の収入」は6.1%の増加となっています。伸び悩む夫の収入を妻が共働きで支えていることがうかがえます。
しかし、前年より収入が増加しているといっても、税金や社会保険料も増えている(共働き世帯で前年比平均8.17%)ので、収入が増えた実感がない人もいるのではないでしょうか。ちなみに、専業主婦世帯など、どちらか一方が働いている片働き世帯の実収入の平均は48万7944円でした。共働き世帯とは約11万円の差が出ています。
気になる支出の内訳は?
次に共働き世帯の支出面をみてみましょう。前述の「家計調査」による支出の内訳は次の通りです。
ここで専業主婦世帯の支出状況と比較してみましょう。
同じように「家計調査」のデータからみてみます。
2つを比較すると、同じような支出額の項目や、差が出る項目があることが分かります。では、共働き世帯が専業主婦世帯よりも多かった支出を次のページでピックアップしてみましょう。