勝ち組投資家への道「落ちるナイフをつかむな」
落ちるナイフをつかむのだけは避けたい
たいていの人が失敗をしやすいのは、株価が一番高くなったところから、少し安くなったところで買うパターン。ピークを越えて株価が下がり始めているのに買うから、ドンドン下がっていってしまうのです。これでは、落ちるナイフをつかむようなもの。うまく柄をつかめないで、刃をつかみケガをしてしまいます。ナイフが床に落ちてからつかめば、全く無傷。株価が目先の底について、そこから下がらない事を確認してから拾い上げれば良いのです。
株式投資で、せこい指値は大損の元
株式は、安く買って高く売れば儲かります。だから個人投資家が、出来る限り安く買いたいと思うのは自然な事です。ここで個人投資家が陥りやすい罠が、「せこい指値」です。「せこい」とは、細かくてケチなことや、がめついことの意味なのですが、株式市場では現在の価格より安い値段で指値をして株式を買うことです。(指値:株価を指定して株式を取引する手法です。買いの場合は、100円の買い指値というのは、100円までなら買うけど、101円以上なら買わないといった注文の事です)
せっかく上昇トレンドに入っている良い銘柄を探したのに、いざ買う時に、少しでも安く買いたくて、前日の終値よりも少し安い値段で買い注文をしてしまうのです。そのまま上昇トレンドが続いていると、買えません。しかし、諦めきれずに指値を上げながら買い注文を出し続けます。そうすると、いつか株価が下落して買えるのですが、そこが下落トレンドの最初になってしまうと言う訳です。
「買った理由」「売った理由」
もし買った銘柄が下落局面に入っていると気づいたら、惜しまずすぐに売ってしまうのが良いでしょう。そして、その失敗をキチンと分析しましょう。人は、痛い目に合わないと学習しないものです。これ以上失敗をするのが嫌なら、売買をすべて手帳かエクセルファイルで管理します。その時に必ず、「買った理由」「売った理由」を書いておきます。株式投資では「あの時買っていたら」「売っていたら」という“タラレバ”は多いのです。記録を見れば失敗のフィードバックが出来ます。マーケットは一度起こった事は必ず繰り返します。だから、過去に一度起こった事を覚えておくと、次は動きやすくなるのです。
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