ネット銀行は無理して好金利を提供しているわけではない

ネット銀行で高金利定期に預けるときのコツは?

ネット銀行で高金利定期に預けるときのコツは?

やや古い話になりますが、金利の完全自由化が完成したのは1994年10月です。完成以降は、銀行が好き勝手(自由)に金利を付けていいのですが、常道を逸脱するような金利を付けることはありません。常道とは言い過ぎかも知れませんが、要は市場金利を無視した金利を付けることはほとんど無いと言えるのです。

「絶対無い」ではなく、「ほとんど無い」と言うのは、一時的、あるいは銀行が上手に経営することにより、市場金利よりも高めの金利を付けている銀行があるからです。金利の自由化からの数年間は、自由化を逆手に取り、あからさま(無理)に高金利を付けてお金を集める金融機関がありましたが、現在はその手の金融機関はありません。

現在、好金利を提供しているのは大多数がネット専業銀行か、既存銀行のインターネット支店。あるいは既存銀行が退職金専用プランなどのまとまった金額を預け入れる際に一定期間(ほとんどが3ヶ月か6ヶ月前後)好金利を適用するなど、業務運用効率を高めた上で提供しているに過ぎないことを忘れてはなりません。なぜなら、好金利が業績の悪化要因とはなっていないからです。

さらに、預金保険制度があるため、日本国内に本店がある銀行(信用金庫、信用組合などを含む)であれば、1人1金融機関あたり元本1000万円とその利息額まで保護されます。1990年代後半の金融危機を覚えている人は、預入金額を1銀行あたり1000万円以下に抑えれば万一の不安は抑えることができるわけです。

低金利はさらに長期化する可能性大

一部の金融機関が取り扱っている変動金利定期預金を除けば、定期預金は固定金利の代表的商品です。

したがって、今後の金利がどのように動くのかが預入期間選びなどのポイントになります。低金利の上に「超」の字が付くほどの金利状態ですが、この超低金利はちょっとやそっとでは上がることはないと考えられます。安倍政権がデフレ脱却のため、正確には消費者物価指数の前年比上昇率が2%に達するまでは大胆な金融緩和を続けること。米国も失業率が6.5%に改善するまで(2013年1月の失業率は7.9%)は金融緩和を続けることから、米国より先に金融緩和を終了することはできないと思われます。

仮にわが国が米国よりも先に金融緩和を終了したならば、円安/米ドル高から円高/米ドル安となり、再びデフレに戻ってしまいかねないと考えられるからです。

超低金利の長期化が考えられるならば、キャンペーン金利などの好金利時には預入期間の長い定期預金を利用したいところですが、残念ながら好金利の適用は、預入期間は長くて1年です。

したがって、キャンペーン時ごとに継続していく預入方法、6ヶ月ないし、1年物を利用していくのが良いでしょう。金利が変わらないのであれば6ヶ月物、金利に違いがあれば高いほう、通常は1年物を利用されるのが良いでしょう。

ネットで利用できる銀行の
定期預金のキャンペーンの利用は早めに動こう

香川銀行の「セルフうどん支店」のようにほぼ恒常的に好金利を提供している銀行も一部にはありますが、通常は期間を定めて好金利を提供するキャンペーンが一般的です。ボーナスに合わせて定期的にキャンペーンを行うネット銀行は、期限を切ってキャンペーンが終了しますが、定期的ではない好金利キャンペーンを行っている銀行は、期限が定められていても募集額上限に達してしまえば、期限前にキャンペーンが終わってしまうことがある点には注意が必要です。

また、好金利を求めていくつもの銀行の定期預金を利用すると管理するのが大変という弊害を被る可能性もあることにも注意を払いましょう。

キャンペーンを上手に利用して、貯蓄力を向上させるのが近道と思われてなりません。自由金利の恩恵を享受するためにも、能動的に動くようにしましょう。欲を言えば、思い立ったが吉日、早めに動くようにしたいものです。そのうち、時間があるときにと思っているとせっかくのキャンペーンが終了してしまいかねないからです。

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