通話の安定を実現する“クライアント・サーバー方式”
commの目玉機能の1つとなっている“通話”は、commのユーザー同士がインターネット回線を経由して通話する、いわゆる“IP電話”になります。パケット定額制のサービスを契約していれば、ユーザー同士の通話は実質無料となることから、近年大きな注目を集めています。ちなみにIP電話の方式には、通話時に互いの端末間の回線を直接接続するピア・トゥー・ピア方式と、一度サーバーを介して接続するクライアント・サーバー方式の2種類があります。前者はマイクロソフトの「Skype」等が用いていることで知られていますが、この方式は互いのインターネット接続回線環境に大きく左右されるため、一方の回線状況が不安定な時は通話品質が大幅に低下してしまうという弱点があります。
そこでcommは、後者のクライアント・サーバー方式を採用しています。この方式ではサーバーを一度介することから、通話品質が回線環境に左右されることなく、LTEや3Gでも安定した通話ができるというのが特徴となっています。
一方で、クライアント・サーバー方式では、多くのユーザーが一斉に利用するとサーバーにかかる負荷が大きくなり、ピア・トゥー・ピア方式と比べ遅延などが発生しやすいと言われています。ですがcommの場合、4000万以上の会員を抱える「Mobage」を運営しているDeNAのサーバー技術を活かすことで、そうした問題をクリアしているようです。
次に、commの音声通話を他のアプリと比べてみます。