アイロン/アイロンの選び方

アイロンの選び方(2ページ目)

一家に一台は必ずあるアイロン。小さな家電ではありますが、サイズや機能など、実に様々な種類があり、いざ購入しようと思うと意外と迷うモノです。そこでアイロンの種類を整理しつつ、選ぶ際のポイントをお伝えします。

執筆者:戸井田 園子

選び方のポイント

シンプルな家電ではありますが、家族の衣類を中心に掛けるのか、シーツやテーブルクロスなど大きな物が多いのかなど、用途によって重視したい項目は異なるものです。では、選ぶ際に確認しておきたいポイントについて整理します。

■重さ
重さがある程度ないとシワが伸びず、アイロンを持つ手に力をいれなくてはならずかえって疲れますが、重すぎるのも動かしにくく感じるかもしれません。本体・1kg未満だと、持ち上げた時は軽くて使いやすいと感じます。しかし、基本的には長時間持ちあげて使うものではないので、1kg以上ある重いアイロンの方がプレスをかけやすく使いやすいようです。アイロンの重みでピシッとする程度の重さ、1~1.5kgが人気です。

■滑り
滑りが良いと力をかけずに作業ができるのでアイロン掛けが楽になります。滑りは、アイロン面の仕上げにより差がでます。一般的に、フッ素<チタン<セラミックの順に滑りと耐久性が良くなり、その分価格も高くなっています。さらに、上位モデルには各社独自の素材や加工も採用していますので、良く比較してみて下さい。また、表面加工が剥げると滑りにくくなり、修復はできませんので、ヘビーユーザーは耐久性も含めて検討することをおすすめします。

■形状
「ロケット型・ラグビーボール型」などかけ面の形状が違うタイプが登場しています。先端の形状も、各社独自の工夫が施されています。また、かけ面もフラットではなく少しカーブをさせることで滑り易い工夫をしているタイプや、縁の形状を工夫することで衣類にシワがよりにくくするなど、細かな部分に配慮がされています。これらは現物を見てみないと分かりにくい部分なので、できるだけ店頭で実際にシミュレーションをしながら比べてみて下さい。

■持ち易さ
持ち手の形状・太さ・傾斜などで、ホールディングの感覚が異なるものです。こちらも、どんなタイプ良いかは人により異なるので、店頭での実物確認がおすすめします!前後左右に細かく動かすものなので、持つだけでなく同様に動かしてみることが肝心です。

■温度
高(約200~210度)・中(約160度)・低(約120度)の3つの温度が設定できるようになっています。衣類の繊維との関係でこれより高い温度のものは一般的ではありません。3段階ではなく、より細かく温度調節できる製品もありますので、こだわりがある場合は確認しておきましょう。

■スチームパワーとモード
スチームパワーが大きく広範囲なほど、早くシワがなくなり掛けやすくなります。一般的には、最大スチーム量が【8~10ml(g)/分】以上を目安に。さらに、アイロン面のスチーム孔の数が多いほどスチーム量が多くなります。また、スチーム孔の配置が偏りなくあれば、スチームがムラ無く広範囲に行き渡るので、合わせてチェックしましょう。ハンガーにかけたまま使用したい人は「ハンガーショット」モードなどの有無も確認が必要です。また、タンク容量が小さければスチームの連続使用時間はおのずと少なくなるのでも念のため確認を。

■収納性
電源コードがリール式で納まるか、専用ケースが付いているかなどがチェックポイント。いつも出したままにするのではなく、使用する度に物入れなどに収納するなら、ケース付きが持ち運びがしやすく、出し入れも楽なので便利です。

■安全性
アイロンは使用中に必ず置いておく瞬間があり、熱い状態なので一番危険です。充電台の有無に関わらず、安定感があるか否かしっかり確認しておきましょう。さらに、一定時間経過すると電源が切れる「自動電源オフ機能」があると安心です。また、タンク式の場合「水漏れ防止機能」なども確認しておくと良いでしょう。

■お手入れ
スチームタイプの場合、スチーム孔に水道水に含まれる水垢成分がたまります。この汚れを抑制するために、タンク内の水をきれいに保つ水垢防止機能付のタイプや、スチーム孔の目詰まり防止機能がついているタイプがありますので、事前に確認を。

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