3000万円を老後までに貯める/老後に3000万円必要ってホント?

あなたはどっち?「節約系」×「プチ贅沢系」

老後に3000万円あれば足りる?1億円あっても足りない?あなたはどっちのタイプ? 自分の老後の生活がどうなるか、想像してみましょう。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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ムダを省いた「節約系」の老後は……

不安を抱える2タイプの30代の老後のお金を見てみましょう

不安を抱える2タイプの30代の老後のお金を見てみましょう

車は持たない、海外旅行にもあまり興味がない。外食はほとんどしないで、できる限りの節約生活をしている。子どもの教育は公立が基本。という「節約系」のあなた。一見、堅実そうに見えますが、老後はそう簡単に安泰とはいかないようです。

節約系で心配なのは、いざ定年になったときでさえ、それからの生活のイメージが湧かないのではということ。海外旅行で見分を広げたりもせず、日ごろの交際費も削って人脈を広げるチャンスを自ら逃し……。そんな現役世代を送ってしまうと、老後は無趣味で仕事以外のつながりがなく、海外どころか国内、ひいては自分の住んだことがある周辺からあまり遠くに出掛けない。そんな生活を送ることになってしまうかもしれません。これで本当に豊かな老後(セカンドライフ)を送ることができるのでしょうか。

老後はスローライフとばかりに、田舎暮らしをしたい、東南アジアで年金暮らしをしたいという夢を抱いていても、「自分が老後を迎えるまでに、新興国や東南アジアは経済成長を遂げて、のんびりとした生活圏ではなくなるかもしれません。もしも、本当にセカンドライフの夢を実現させたいのなら、現役時代から積極的に旅行をしたり、経済環境の変化をキャッチアップしておく必要があるのです」と深野さんは言います。節約もほどほどにして、使うべきところはお金を使い、50代になってから本格的にセカンドライフを検討する際の選択の幅を広げておくことが大切なようです。
自分の世界を広げておかないと、つまらない老後になるかも

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「プチ贅沢系」は老後も続けられる?

プチ贅沢系は、今すぐに家計を見直しておきたい

プチ贅沢系は、今すぐに家計を見直しておきたい

親がバブルを経験し、その後の冷え込んだ経済で痛い目には遭っているものの、普段の暮らしぶりは、もしかしてちょっと派手? そんな家庭で育った「プチ贅沢系」は、海外旅行には年に1回は行くし、健康のためにジム通いもする。誘われたら飲み会には必ず参加。スマホやタブレット端末も購入しちゃう新しいもの好き。子どもはできれば中学から私立に、老後は夫婦で世界1周クルーズに出掛けるのが夢……。

そんな「プチ贅沢系」は、うまく回っている間はいいけれど、ひとたび給料が大幅ダウンといった出来事があると途端に家計は火の車。家計の修正も一筋縄ではいきません。住宅ローンは繰上返済で早く完済するつもりが、定年時にもローンが残っている、なんてことが起きうる可能性が大! ふと気がついたときには定年間近かで、もう老後資金を貯める時間も残されていない、と一気に老後の夢がしぼんでいくようです。

プチ贅沢系の人は、世帯年収が多い分、消費に回せるお金も多く、ついつい使ってしまいがち。日ごろから節約の意識が薄いので、イザというときに家計のやりくりが大変なことになってしまうのです。「親の暮らしぶりを見て育っているため、生活費のボリュームが膨れがちです。でも親と同じだけの年金額を将来もらえるわけではありません」と深野さんの厳しいご意見。

生活スタイルを今、修正しておかないと、老後どころかこれからの大きなライフイベントを乗り越えることも厳しくなりそうです。
今生活を見直さないと、老後大変なことに

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両極端な例ですが、あながち空想とも言えないのではないでしょうか。いずれのケースも、定年が近くなって、さて老後はどうしようかとあわてても、これまでの暮らしをすぐに変えることは難しいし、事前の準備がなくては実行することすらできません。

では、どうすればいいのか、次から具体的にみていきましょう。

老後のお金を準備する前にやっておくべきこと、知っていますか?

監修/深野康彦(ファイナンシャル・プランナー) 取材・文/伊藤加奈子  
イラスト/小松恵 パネルデザイン/引間良基




※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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