<ニュース4>
短期化した入院日数に対応!新しいタイプの医療保険が登場
なぜ、新しいタイプの医療保険が登場してきているの?
新しいタイプの医療保険が登場してきたのは、次のような背景があるからです。近年、入院日数が短期化する一方で、入院費用(1日当たりの自己負担額)は高額化が進んでいます。そして、国民の2人に1人がかかると言われているガンの治療が、入院から通院へとシフトしています。そのため、現在主流となっている入院日数を基準とした医療保険では、医療費負担の現状と給付がマッチしていないケースも出てきています。
以下で紹介するネット生保であるライフネット生命の「じぶんへの保険プラス(がん・先進医療保障付き)」は、まさに新しいタイプの商品に該当するでしょう。入院日数、入・通院に関わらず、公的医療保険制度の自己負担に連動して給付金を支払うのが特徴です。また、「楽天インシュアランスの医療保険 ピンポイント」は、1泊2日以上の入院で10万円の定額を給付する医療保険です。
どちらの商品も、追加で医療保険に加入したいケースに向いていると言えそうです。
<ニュース5>
超寿命に対応した介護保険に注目が集まる
日本人の平均寿命は長くなり、世界でも高水準の長寿を誇っています。長生きするのはいいのですが、介護が必要になるリスクも高まります。日本には介護を必要とする人を社会全体で支える公的介護保険制度がありますが、残念ながら、それだけで介護の問題は解決できるわけではありません。公的介護保険では介護が必要な度合に応じて、1ヵ月当たりの支給限度額が決まっており、その1割を自己負担するとともに、限度額を超える分は自己負担する必要があります。その費用は介護度が重くなるほど、要介護状態が長くなるほど、大きくなります。その費用に備える手段のひとつが民間の介護保険です。
介護保険は特に目新しい分野ではなく、以前から商品は存在していました。公的介護保険が対象としている原則65歳以上の要介護だけではなく、それ以下の年齢の要介護も保障されます。ただ、給付条件が厳しかったり、公的介護保険との連動性がわかりにくかったりで、使いづらい点がありました。そこで、新しいタイプの介護保険を販売する会社が増え、最近注目されています。さらに新商品の投入と同時に、介護関連の情報提供に力を入れ始めています。
新しい介護保険は、公的介護保険と連動している商品が多く、比較的軽度な要介護状態で給付されるのが特徴です。今後も、新しいタイプの介護保険が出てくるでしょう。
以下で紹介する商品は、介護の保障もある低解約返戻金型の終身保険です。
まだまだ保険の最新トピックスは続きます! ミニ保険会社が扱う、ユニークな保険商品とは?
取材・文/小川千尋(ファイナンシャル・プランナー)