勉強を継続するために予備校などを活用する
予備校や通信教材にお金を投資することで、勉強を続けて投資を回収しようというモチベーションが働きます。また、勉強仲間ができることで、勉強を続けやすくなる方もいるでしょう。試験勉強を始めたときには、やる気が高まっています。しかし、しばらく続けるうちに、飽きる時期もあります。また、勉強の成果が見えにくくて、やる気が低下することもあります。しかし、予備校などで進行予定が決まっていれば、それに合わせて進めやすくなります。
独学の場合でも、このような点をクリアすることができれば大丈夫だといえます。しかし実際にはなかなか難しいものです。
社会人の方であれば仕事、学生の方であれば学校の勉強を同時に進めなくてはならないとすると、弁理士試験の準備に使える時間は限られています。限られた時間をうまく活用しつつ、短期間で合格するために、予備校などを活用するのが効果的です。
独学でも費用はかかる
書籍代は必要な出費
独学では市販の教材を購入することになりますが、市販の教材はそれなりに高価です。専門書では1万円前後のものもあります。また、大きな書店でないと店頭に置かれていないことが多く、比較して購入する機会は限定されます。
このため、全ての科目で、自分にあった教材をそろえるまでに、かなりの金額を使うことになることが多いのです。
筆者の例
受験を思い立った当初に、筆者も費用を節約しようと考えて独学を試みたことがあります。弁理士試験の本を何冊か通読しつつ、過去問と解答解説を見てみました。当時、特許関係の実務経験はあったものの、技術系の出身だったので、問題も解答もほとんど理解できませんでした。仕事をしながらの勉強であり、家族もいたので、すぐに独学をあきらめ、予備校に通うことにしました。確かにそれなりに費用はかかりましたが、2年ほどで最終合格できました。もしも予備校を利用していなかったら、もっとずっと長くかかったでしょう。
このように、弁理士試験では、予備校などのメリットが活用しやすい一方で、独学のメリットが活かしにくいので、予備校や通信教材を利用することをお勧めします。
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・工業所有権法逐条解説(第19版)(2013年2月時点で最新版)は特許庁のサイトで公開されています