金沢の観光・旅行/金沢の観光スポット

雪の兼六園の魅力(2ページ目)

国の特別名勝・兼六園は四季を通じて、趣ある景色を楽しむことができますが、今回は雪景色の兼六園をご紹介します。

執筆者:小林 万希子


梅林 

梅林。中にある舟型の御亭、舟之御亭(ふなのおちん)は時雨亭とともに2000年に復元された

梅林。中にある舟型の御亭、舟之御亭(ふなのおちん)は時雨亭とともに2000年に現在の場所に復元された

梅林には20種類200本の梅が植えられています。1968年に明治百年記念事業として北天満宮や大宰府などの協力を得て全国の名梅を集めて造成されました。雪の中に梅特有の優雅な枝ぶりが映えて、見事な雪景色です。

曲水

園内には曲水や池がいくつもあり、優美さをさらに増しています

園内には曲水や池がいくつもあり、優美さをさらに増しています

標高が高い所に位置しているにも関わらず、園内には水の流れがいくつもあります。金沢を代表する川のひとつ・犀川(さいがわ)上流から引いてきた辰巳用水の水です。

ガイドがおすすめするのは根上松と梅林の間にある曲水です。春になれば桜が水のほとりを彩り、まさに絵巻物のような風景が見られるところですが、雪の華が咲いている様子もおすすめです。

 


霞ヶ池

霞ヶ池。左にせり出している建物は江戸時代に建てられた茶室・内橋亭

霞ヶ池。左にせり出している建物は江戸時代に建てられ、明治の初めにこの地に移築された茶室・内橋亭
 

兼六園の中ほどにある霞ケ池です。この墨絵のような写真はことじ灯籠や唐崎松とちょうど反対の方向から、雪が降っている時に撮ったものです。

また近くには池を掘った土で造ったとされる高さ9メートルの築山・さざえ山もあります。頂上につながる道がさざえのようにぐるぐるしているのが特徴です。

 



噴水

噴水と雪が積もった周りの木々が作り出す景観も見ごたえがあります

噴水と雪が積もった周りの木々が作り出す景観も見ごたえがあります

兼六園には日本最古といわれている噴水があります。霞ヶ池が水源で、池との水面の高低差を利用したしくみになっていて、池の水位によって噴水の高さが変わります。藩政末期に金沢城内に水を引くため試作されたものと伝えられています。

 

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