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本物のような血しぶき!「絵金祭り」で納涼体験

高知県香南市の「絵金祭り」は怪談でお馴染みの芝居絵を夜見るというもの。納涼にピッタリの刺激的な夏のお祭りです。

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血しぶきなどのリアリティも鮮烈!「絵金祭り」でホラー気分を体感

 

 

祭り…と言えば勇壮!豪華絢爛!のイメージですが、ホラーなお祭りはどうでしょう? 高知県香南市の「絵金祭り」は怪談でお馴染みの芝居絵を夜見るというもの。納涼にピッタリの刺激的な夏のお祭りです。

「絵金(えきん)」とは、江戸時代末期、高知県香南市赤岡町で活躍した絵師、金蔵(きんぞう)のこと。もともとは狩野派の日本画家として土佐藩のお抱えになるほどの腕前でしたが、才能をねたまれ失脚し、赤岡町に転居。それ以降は歌舞伎で演じられる演目を屏風などに描き、芝居絵の名人として人気を博しました。とくに苦悶に満ちた表情やまるで本物か?と思うような血しぶきの描写などは絵だとわかっていてもヒヤッとするものが多く、文化的にも高い評価を受けています。

「絵金祭り」では、そんな「絵金」の屏風絵を赤岡商店街の軒下に展示。日が落ちた頃にロウソクが灯され、その炎をたよりに鑑賞します。展示される屏風は年によってかわりますが、「いちま~い、にぃま~い」でお馴染みの「播州皿屋敷」や「八百屋お七」、おどろおどろしい「かさねもの」など、背筋がヒヤッとするものばかり。

しかも展示されている屏風絵は全て本物! 「絵金」の肉筆であるため、血しぶきなどのリアリティもかなり鮮烈! さらにロウソクで灯されることで、絵の中の人物の表情がより生き生きと見えてくるので、絵の前に1人立っていると、まるで自分が見られているかのような錯覚に陥ります…。

暑い夏にふさわしい「絵金祭り」は毎年7月の第3土曜・日曜に開催。見学する前に赤岡町にある「絵金蔵」に行けば、屏風絵への理解がより深まります。


■絵金祭り
開催時期:毎年7月第3土日(屏風絵の展示は通常19時くらいから)
住所:高知県香南市赤岡町538(絵金蔵)
電話:0887-57-7117(絵金蔵)
アクセス:ごめんなはり線「あかおか駅」から徒歩10分(絵金蔵)
ホームページ:絵金蔵
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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